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始まりのエリアにて

「ついに始まったぞ、俺のソルトラライフ!」


キャラメイクなどに少し時間がかかってしまったがようやくログインすることができた。

そして初期職業として選んだものは…


「まさか、迷いに迷って【無職】を選んでしまうとは…」

自分の優柔不断さが恨めしい…


しかし、実際はそこまでの悪手とまでは言い切れないのが無職の凄いところ!

まずは自分に合ったスタイルを探すために剣や魔法などの色んなスキルを覚えることができる(威力や効果は本職と比べると劣るが…)のが強みである。

無職には普通の剣が1本のみ支給されるようになっており、それぞれ選んで職業によって支給されるものは違ってくる。


(まあ、ここからまずは色々覚えながら自分の中でしっくりくるスタイルを決めていけばいいか…)


そして自分が降り立っているところは、あたりを木々に囲まれた森の中のようだ。


「さて、最初の村までは少し遠い位置にリスポーンしたっぽいけど、このゲームは作りこみが半端じゃないな」


風で木の枝が揺れる表現だったり、影の表現などほかのゲームとは一線を画しているレベルでリアリティの追及がされている。


「VRがもう一つの現実世界と言われるようになったけど、これは本当にゲームって以外は現実世界となにも変わらないよな、いやそれ以上かもしれないな…」


そんな感想をつぶやいていると、木の陰からゴブリンが現れた。


「さてとまずは、小手調べと行こうか!」


最初にチュートリアル用としてゴブリンが現れるようになっており、その後は自由にこの世界を見て回れるようになっている。


この世界での戦闘は、本人の動きで剣をふるったりすることができるようになっており、そこに様々なスキルを行使しながらモンスターたちと戦っていくことになる。


「体が思うように動くからこのゲームはすげえな」

中には動かした際にラグのように一瞬動きがカクつくこともあるのだがこのゲームには一切ない。


単調なゴブリンの攻撃をかわしつつ、剣を振り攻撃を当てていく。

攻撃が当たる中で何回か手応えのある感覚があるため、これが会心の判定もあるのだろうが、まだ回数としては多くない。



「いずれはもっと会心を出していきたいけどまずは、早速スキルを使っていこうか」


【スキル:斬撃】

自身のふるった剣に少しばかり威力と速度を付与する。


ふるった剣がゴブリンに命中し、少しゴブリンがひるんだようによろける。


「このまま押し切るか」

ひるんだゴブリンにすかさず近寄りつつ連撃を加えていき、そしてゴブリンの体力がなくなりポリゴンが四散していく。


「やっぱりゴブリンの動きは単純だから肩慣らしにはちょうど良かったかな」


危なげなくゴブリンを倒した俺は戦利品としてドロップした【ゴブリンのこん棒】を拾いながらこれからのことを考えていた。


(ひとまずこれでチュートリアルは終わったけどどうしていこうか)


ひろったゴブリンのこん棒は殴打系の武器になり、攻撃力は初期装備の剣より少しだけ高いものになるが…

(こん棒では斬撃のスキルが使えないからあとで最初の町に行ったときに売るかな)


【最初の町:マキヤワ】

なんの変哲もない田舎の町。

旅人が一番最初に訪れる場所であり、すぐに旅立っていく少し寂しい場所になる。


(ナオ先輩や桃華はだいぶ先に進んでいるみたいだな。

 それじゃあ、俺は少し狩りをしていきながら、最初の町を目指していくとしますか!)


こうしてようやく【ソウルトラベラー・クロニクル】の世界に主人公が歩み始めたのであった。

【普通の剣】

斬撃系・攻撃力3

・なんの変哲もない剣


【ゴブリンのこん棒】

殴打系・攻撃力5

・ゴブリンが使っているこん棒で、特になにも追加効果はなし。

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