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季節高校生  作者: GORO
第1章
11/99

体育?2



体育?2



ドガッ!!

バガッ!!

と、ゴムボールが地面をえぐる。



「はぁ、はぁ、クッソ………」


藪笠は地面に膝をつき、何とか凶器ゴムボールを奪い取ることができた。


そして、一方で、


「えー、解説の花さん」

「はいはい!なんですか、浜崎さん?」

「今の状況はいかがだと思いますか?」

「そうですねー、ぶっちゃけ藪笠君の体力しだいですね」


実況解説をしてい、


「って何してんだコラァァァ!!」

「え?」


目を丸くさせる浜崎と島秋。


「え?っじゃねえ!!頼むからあのバカ止めろ!!」

「無理」

「無理だよ」

「………お前らな………」


わなわなと拳を震わせる藪笠。

コイツらの脳天に鉄拳をくらわしてやろか、とまでも思ったが。


しかし、今はそれどころではない。


「……鍵谷」

「何よ」


むっ、と睨みつける鍵谷。

そんな鍵谷に藪笠は、






「この試合、何か賭けしないか?」







賭けを要求した。

理由は簡単だ。


早く終わらせて機嫌を取らす。


「俺が勝ったら今日から1ヶ月、ちょっかいかけてくるなよ」


のってこいよ、と鍵谷を見る藪笠。


一方、藪笠の言葉に顔色を曇らせる鍵谷は、


「…………じゃあ」



顔を伏せ、







「じゃあ、私が勝ったら今度の休み、付き合ってよ」


直後。


周りから殺気が吹き荒れた。



「…………」

「藪笠、早く」


いや、周りから殺気が、と後ずさりそうになる藪笠。

しかし、そんなこと気にしていても仕方がない。


「わかったよ」





藪笠はゴムボールを固くに掴み、



「ぉおおりゃぁぁぁあ!!」


鍵谷目掛けてゴムボールが発射された。


しかし、


ガシッ、と鍵谷はゴムボールを体で包み込むようにキャッチし、


瞬時に。


「もらったぁぁあ!!」


藪笠に向かってゴムボールが発射された。


反応が遅い。



とった!!と思った。

直後。



「え!?」



藪笠はニヤッと笑うと、片手でゴムボールを掴みとり、片足を軸に体を回転させ。

刹那に、








「むぎゃ!?」









藪笠からのボールは鍵谷の顔面に直撃した。









照準がずれた。

まさか、肩を狙うつもりが顔面にあたるとは……。


直撃冷や汗をかく藪笠。




そして、一方で






「うにゃぁぁぁ………」






目を回し、そのままダウンした鍵谷。



「……………あー」


藪笠はゆっくりと後ろに振り返り、



「これって……俺の勝ち?」










その数秒後。

六十発のゴムボールが藪笠に降り注がれた。










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