進捗報告
カイと別れて宿に戻る途中
「カイさんが魚を持ってきてくれることになってよかったですね。でも私達だけ得してますかね?」
「どうだろうなぁ、カイも言ってたけど釣った魚が安定した値段で売れるならそれだけでもメリットにはなるだろうしね」
「まぁ刺身が受け入れられてからになりますよね、生で食べる習慣がないなら受け入れられるまでに時間かかりそうですし」
「そうだよなぁ。最初はサクラとして俺達も通ったほういいかもね」
「そういう事無しで売れてほしいんですけどね、とはいえやってみないとわかりませんよね」
「そうなるよね、さて宿に着いたけど皆いるかな?」
「みなさんはどんな感じなんでしょうね」
そう話ながら部屋にはいると皆揃っていて、アリナさんが声を掛けてくれる
「おかえりなさい、結構時間かかったのね?」
「ただいまです、メニューの方向性を決めた後に人を探してたんで、ちょっと時間かかりました。他はどんな感じですか?」
「俺達の解体工事のほうはとりあえず順調だと思う。何事もなければ明日で終わるはずだな」
「あたし達は噂話を詳しく調べてみたけど住人が怪我する恐れもでてきたわ」
「怪我するおそれ?」
「えぇ、どうも町から延びてる街道で盗賊が出てるって噂みたいなのよね、確証まではいってないからまだ動けないけど」
「とはいえ住人に何かあったらまずいでしょうし、現場は見ておいたほうがいいかもですね」
「そうね、明日は現場も見ておくわ、何かあったら最悪住人を逃がすことくらいは出来るでしょうしね。ジン君達のほうはどうだったの?」
アリナさんにらこちらの事を聞かれたのでクロウさんの包丁技術を活かして刺身をメニューに追加しようとしてる事とそれを手伝ってもらう人を探して協力してもらえることになった事を伝えた。
「マジか!!刺身が食べられるようになるのか?」
話をしてたらユースが食いついてきた。
「まだどうなるか解らないけどな、上手くいけば食べられるはずだぞ?刺身好きなのか?」
「いや、実はリアルだとアレルギーがあって刺身食べられなくてな、ゲームならそんな事気にせずに食えるだろ?そう思ったらついな」
「あーそういう事もあるのか、でもそういうのもVRゲームだからこそだな」
「あぁ、食事を楽しめるってのはいいよな、俺も上手くいくように祈ってるぜ」
「俺はキキと手伝ってくれるプレイヤーの付き添いみたいなもんだけど手はつくすよ」
「あとは生産組かしら?」
「ウッス!オイラ達は単純な採取依頼みたいなものですね、要求数がハンパじゃないっすけど生産組だけで集められるはずっす」
「無理はしないでね、時間があるメンバーだって手伝えるんだから」
「はい、その時はお願いするっす!」
そうして各自の報告と情報交換が終わり、明日に備えて寝ることにした




