1日目午前
部屋を借りてそこで睡眠を取って依頼一日目。
まずは皆で集合して清掃活動の集合場所に向かうことになった。
集合場所について待っていると掃除道具を持った人達が来て俺達に話しかけてきた。
「こんにちわ、あなた達が今回お手伝いしてくれる『フリーダムシーカーズ』て人達でいいのかい?」
「はい、あたし達がその『フリーダムシーカーズ』です、今日はよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね?じゃまずは基本的な事とかを教えるから聞いてね」
といって町の区画ごとに班分けをして清掃してることを教えてもらい俺達もその班に数人ずつ分けられていく。
「オラんとこはあんたらか、ロウってんだ、よろしくな」
「ジンです、よろしくお願いします」
「チェリンと言います、よろしくお願いします」
「キキです、よろしくお願いします」
「んじゃまずはゴミを集めるべ」
そう言われて俺は【魔力察知】も使って危険そうなものがないかも確認して、ゴミを集めていく。
「あんちゃん、細かいとこまでやってるなぁ」
「ちょっと気になって…まずかったですか?」
「いや助かるでな、人数がいないと細かいことはなかなか気が回らなかったりするでな」
「それは手伝った甲斐があって嬉しいですね」
「今時の若いもんにしちゃ珍しいなぁ。こういう面倒なのは嫌がるやつが多いのになぁ」
「そういう人もいますけどね。私達は依頼とはいえ自分達でやると決めたんですし、全力でやらせてもらいますよ」
「いい心がけだべ。それを人が見てない時でも出来るようにするといい」
「そうですね、人が見てない時こそ自分に厳しくしたいですね」
「口でいうのは簡単だけど実践するのは難しいからな、ま、年寄りの説教として覚えておくといい。さ、次は纏めて焼却場所に持って行くべ」
「はい、じゃあ持ちますね」
そう言ってゴミを持っていくが意外と重くて重労働だった。
「はは、意外と重いべ?無理をしないで駄目そうなら早めに言うんだぞ」
そう言われたがどうにか焼却場所まで持つことは出来た
「んだばこっちだべ、あとは焼却場の人の仕事だから任せるべな」
そう言って皆で集積場所にゴミを置いてまた担当の場所に戻り同じような事を3回ほど繰り返して俺達の担当の場所は終わったようだ。
「今日は助かったでな、明日も頼むべ」
「はい、こちらこそ明日もよろしくお願いします。それとロウさん、今町で困ってそうな人とかって聞いたことありますか?」
「んーわからんなぁ。あ、なんか食事処のやつが新しいメニューが思い付かないとか言ってたような?」
「料理関係ですか、素人の発想も助けになるかもしれないから話だけでも聞いてみたいので場所を教えて貰ってもいいですか?」
「お主らなら構わんよ、店主にもよろしく言っておいてくれ」
「はい、じゃあまた明日に。ありがとうございました」
そう言ってまずは部屋に帰ることにした。




