依頼開始
「それで依頼とはどのような依頼でしょうか?」
レジコさんからクランに依頼があると言われクラマスのアリナさんが代表して話を聞いていく。
「いえ、大したことではないですよ。3日間ほどこの町の清掃活動や町の住民の方々のお願いを聞いてあげてほしいのです。これはこの町を皆様にきちんと知っていただくと同時に町の住民の方々にもクラン『フリーダムシーカーズ』という存在を認知していただくためのものです」
「内容はわかりましたがそれだと達成したかどうかがわからないのでは?」
「それはこちらで判断しますので大丈夫ですよ。依頼の期間が終わりましたらギルドに来ていただければ可否をお教えします」
「わかりました。ですがあたし達は10人の少人数クランです。町全てに手がまわるとは限りませんがそれでもよろしいですか?」
「もちろんです。出来る範囲で協力していただければいいのです」
「わかりました。アタシ達に出来る限りでやってみます。依頼は明日から開始でよろしいですか?」
「はい、明日の朝に清掃活動する方々がいらっしゃいますので、まずはその方々のお手伝いからお願いします。あなた達が参加するのいうことは伝えておきます」
「ありがとうございます。では失礼します」
そてされで話が終わり皆で部屋を出ていくと
「ごめんね、勝手に決めちゃって、その辺も含めて話したいから大部屋を借りて話をしたいんだけどいいかしら?」
アリナさんの提案に俺達も賛成し、大部屋を借りて話をすることにする。
大部屋を借りて中に入り皆落ち着いたところで
「まずさごめんなさい、話の流れで独断で依頼を受けちゃったわ」
「仮免卒業の依頼みたいだし、問題ないんじゃないですかね?」
「それでもよ、重要なことはきっちり相談しないと不和のもとになったりするから」
「そうね、今回は叙情酌量の余地ありだからいいとしてこれからは特殊な時は相談したほうがいいと思うわ」
「俺らがマスターを任せてるんだし、よっぽどの場合じゃなきゃ俺は気にしないぜ」
それぞれ意見を言っていくが完全な否定の意見は出なかった。それを確認してアリナさんは安堵して
「ありがと、それで依頼だけど内容がアバウトな上に期間も長いけど出来る限り全力でやるべきだと思うわ」
「受けた以上はきっちりやらないとですよねー」
「適当にやって悪い噂たっても困るしな」
アリナさんの提案にカーセとユースが同調する。
「それもあるし、ここからはジン君のプレイの話もしないといけないんだけどいいかしら?」
「え?何の事です?」
「初期の話を皆にもしたいのよ」
「あぁ、別に構いませんよ。ここにいるメンバーに隠すような事でもないですから」
「ありがと」
そうしてアリナさんが俺が初期にかなり報酬の悪い依頼をした事でスキルを獲得できたりした事を話していく。
「それとは違うでしょうけど町の住民の好感度的のものがあるなら手抜きをすればそれだけ低くなると思うしね。逆にしっかりやれば高くなって色々な事を教えてくれるかもしれないから」
「納得っす!とはいえ見返りを求めてやるのは駄目だと思うっす!あくまでだったらいいなって認識くらいで」
「そうですね。情けは人のためにならずではないですけどちゃんとやりましょう。」
ノーマンとキキが下心丸出しは駄目と説くと皆も頷いていく。
「それで依頼をやっていくなら提案なんだけど情報交換とかできる拠点的なとこがほしいからここの大部屋をあと一部屋借りて男女で別れて泊まり込むってのはどうかしら?」
アリナさんの提案に皆賛成し、ここの大部屋を二部屋今日含めて銀貨2枚で四日間借りることにした。




