料理事情
オーク肉を食べるために個室を借りた俺たちはキキがくるのを待っていた。
そうするとドアがノックされ
「おまたせしました。キキです。ジンさんいますかー?」
「はいよー、今あけるよ。」
ドアをあけキキを招き入れる。
「こんにちは、キキっていいます、今日はジンさんに呼ばれて料理しにきました。よろしくお願いします。」
「こっちこそよろしくな。俺はサージだ。」
「僕はアシャーレです。以後よろしくお願いします」
「俺はユースだぜ。よろしくな」
「私はミニアスよ、よろしくね」
「カーセですー。よろしくおねがいしますー。」
「みなさんこれからもよろしくお願いしますね。じゃぁ早速料理にはいりますね」
そういってキキはキッチンで料理を始める。
「さて腕によりをかけますよ、リクエストがあったら言ってくださいね。いちおうオーク肉は豚肉みたいな味わいですよ。」
「なら俺はジェネラルの肉でトンテキにしてもらおうかな。お米ってあるんだっけ?あれば生姜焼きとかかつ丼とかもいいんだけど。あ、そうそう今日のことは秘密ってことで頼むな。」
「えぇもちろんです。ジェネラルやウォリアーの肉のことやここで聞いたことはちゃんと秘密にしますよ。それでお米ですがお米そのものはないですね。にたような味と食感の素材でごまかしてますね。」
「あーやっぱ、ないんだ。皆はウェスティンで聞いたことある?俺はないし、スタットでも聞いたことないんだけど」
皆にも聞いてみるとやはりお米自体はまだ見つかっていないようだ。皆もリクエストした後に米というか料理の素材が何がみつかったとかの話をしているとミニアスさんが一つおしえてくれた。
「最前線組はそういう素材にあんま興味ないみたいなのよね。やっぱ攻略メインでそれなりに装備の素材とかは持ってるみたいだけど。」
「あー攻略組とかはそういう素材の方に興味いくんですね。確かにいい装備あれば攻略もはかどりますもんね。」
「そういうこと、だから料理素材を発見してるのはエンジョイ勢が多いみたいよ?」
「早く攻略するのも、ゲーム内の世界を楽しむのも人の自由ですもんね、俺は後者ですけど攻略する人達の情報にも助けられますしね。」
俺自体は急いで攻略とかしてないし掲示板とかも見ないんだけど人とあっての情報交換はしたりもするからそういう意味で助けられてるんだよな。そうおもってるとユースが続いて
「そういうことだな。最近攻略組に鉱石が発見されたとかも聞くしな。」
「そうなのか、じゃぁノーマンは今鍛冶で大忙しだろうなぁ。この前面白いスキル手に入れてたしな。」
「お、そうなのか?」
「あぁ、本人いないから詳しくは話さないけどね」
「そりゃそうだな。今度本人に聞いてみるわ。俺もいつか鉱石素材手に入ったら頼むかもしれないしな。」
「そうしてくれ。しかし、鉱石素材か…高そうだな」
「そうですねー。今はかなり高いみたいですよー。それでもスタットの鍛冶屋で買うよりはだいぶ安いみたいですよー。」
「そうなんだ、じゃぁそろそろ前衛系は鉱石系の武具が主流になってくかもな。」
「一部そうなってるみたいだぜ、とはいえ鉱石系は重量が重いらしいが。」
カーセとサージもさすが前衛というべきか、その辺の情報は調べてるみたいだな。
「鉱石が出回ると包丁とかも作れそうだから早く出回ってほしいですねー。さぁ皆さん料理ができましたよ。どうぞ食べてください」
話をしているうちにキキの料理が終わったらしい、冷めないうちに頂くとしよう。




