雑談
フェクトさんが初心者ダンジョンを見つけた経緯やらどんな風に進んだやらを聞いてくるので俺は皆の了解を得た上で内容を聞かせると
「まぁお前も無茶するなぁ。ダンジョンソロなんて。」
「初心者ダンジョンだからソロで攻略出来ればいいな程度だったんですよ。でも隠し通路を見つけちゃったら、行かないとって気持ちになっちゃって」
「まぁ気持ちはわからなくもないけどな。だがそれならあそこの隠し扉はいい教訓になっただろう?人間一人じゃやれることに限度があるんだ。それを認めて人に頼ることが出来てようやく一人前さ。」
「なるほど初心者ダンジョンはどこまでも新人のためのダンジョンなんですね。」
「そういうことになるな。誰がいつ作ったかは知らないがあそこのダンジョンは冒険者の心構えを多数教えてくれるぞ。それを知ってるかで生き残る確率が違ってくるからな。」
「そうですね。肝にめいじておきますよ。そういえばオークの肉を美味しく料理してくれる食事処ってスタットにありますか?」
「んースタットだと皆似たり寄ったりだなぁ。最近は≪探求者≫達が店をだしてるだろ?そっちのの方が上手く調理してくれると思うぞ?」
「そうですか、じゃあそういう店を探してみます。これで失礼しますね。」
「おう、時間取らせて悪かったな。素材の代金も受け取っていけよー」
そうして部屋を出て代金を受けとる。銀貨3枚になった。わりと驚きの高値だ。
ギルドからでて、皆に
「さて普通の料理屋だと上手く料理してくれないって話だったけどどうする?普通に打ち上げするか、料理プレイヤーに頼んで料理してもらうか。俺としては料理プレイヤーに料理してもらいたいんだけどジェネラルの情報とかの関係もあるからさ」
「せっかくだから上手いモン食いたいな。」
「僕も美味しいほうがいいかな。オーク肉なんてゲームでしか食べれないですし」
「俺もプレイヤーに料理してもらって食べるほうがいいぜ」
「私もですー」
「私もよ、情報云々はまぁばらさないように頼むくらいでいいんじゃないかしら?それよりも誰しも料理プレイヤーにアテはあるの?私はないわよ?」
そういわれてキキを思い浮かべる
「一応は独りだけ、でも他の皆はどう?」
聞いてみると誰も心当たり障りはないみたいだった。
「じゃあ連絡取ってみるけどいいか?」
確認して反対もなかったのでキキにフレンドメッセージで連絡をする。
『こんにちは、今大丈夫?』
『こんにちは、はい大丈夫ですよ』
『オークの肉が手にはいったんだけどさ料理頼めないかな?』
『オークですか?よく手にはいりましたね。流通量少ないはずなんですが今からですか?』
『出来れば、あとこれは秘密にしておいてほしいんだけどオークウォリアーとジェネラルの肉もあるんだ。』
『ウォリアーにジェネラル!?行きます!正直オークだけだと考えるとこでしたけどそんな未知の素材だされたら行かないわけにはいかないです!』
『ありがとう。PT戦の打ち上げで料理してほしいんだけどどっか借りたほうがいいとかある?』
『あーそれだったら食事処でキッチン付きの個室を借りれる所があるのでそこを借りてもらえると…それなりの値段になっちゃうかもしれませんけど、あと肉だけじゃらあれなんでこちらで素材を持っていって料理しますけど予算はいくらですか?』
『銀貨1枚程度あれば問題ないかな?もう少し出せなくもないけど』
『銀貨1枚で充分ですよ。じゃあ準備して行きますね』
『あぁ待ってるよ』
やり取りが終わったので皆に報告する
「連絡取れた。やっぱウォリアーとジェネラルは出回ってないのか名前出したら即答だった。あと肉だけじゃ寂しいから他の食材も銀貨1枚程度の予算で頼んだよ。んで食事処でキッチン付きの個室を借りるからそこに移動しよう」
そう言って移動することにした、ちなみに予算は勝手に俺が決めたので全額出そうとしたが全員からワリカンでということになり、独り頭銅貨2500枚程度で収まったのだった。




