討伐後
「おっしゃ!勝ったな!」
「あぁ!皆のおかげだ!」
ユースが勝利の叫びをあげ俺も喜びを噛み締めながら答えると
「でも隠し通路なんかよく見つけましたねー。私は初心者ダンジョンなんかスキル獲得の書物を手に入れたら見向きもしてなかったですー。」
カーセが不思議そうにきいてきた。
「いや隠し通路を見つけるつもりではなかったんだ。初心者ダンジョンをソロでクリア出来るかな?っていうつもりでさ、でも隠し通路を見つけちゃったらそっちに行くしか考えられなくてさ」
「そのおかげで僕達はここにこれたから良かったです。まだ数の少ない素材を取れましたし。」
「ボスも聞いた事のないボスだったしな。」
「でもジェネラルでしょ?更に上のキングもいそうじゃないかしら?」
ミニアスさんがそんな事を言い出した。
「確かにいそうですね。とはいえ現状で出てこられても勝ち目なさそうですけど。」
キングがいるかもしれないがジェネラルにこんだけ苦戦したのだ。更に上となると想像がつかないもんな。
「しかしこんだけの相手ならいいもん手に入ればいいんだけどな。」
サージがそんなことを言っているがどうだろうな。
「まぁそれを確かめるために奥に行って見ようぜ。」
ジェネラルを倒した後にロックが解除された扉
があったのでそこを調べてみることにする。
進んでいくと宝箱があった。
「お、宝箱だ。誰に何が当たっても恨みっこなしだぞ。」
「もちろんですー。それも含めて運ですからねー。いいアイテムが当たってほしいのが本音ですけど」
「まぁそれは誰もが思うことよね。そう上手くいかないのもお約束で」
まぁ世の中には物欲センサーなんて言葉もあるからな。期待しないほうがいいだろうな。
そうおもいながら開けると
[おめでとうございます。宝箱から踏破報酬の頑健の指輪を入手しました。]
とシステム通知が来た。
効果を見てみるとHPとVITが強化されるようだ。紙な俺には嬉しいな。
他の皆の話も聞いてみると皆ステータスアップ系の装備品を手に入れたようだ。
「対応ステータスはランダムだけどステータスアップ装備が最初は確実にでるっぽい?」
「そうみたいだな。俺はINTとMNDだった。微妙だ。」
俺の疑問にユースが答えてくれる。
「それはユースには合わなさそうだな。売ればいいんじゃないの?」
「そうするしかないかもなぁ。まぁトレード用にするのもありかもな」
そうして皆装備を入手してスタットの町にもどるのだった。




