独占か攻略か
ーーーオンリーユニークスキルオンラインをはじめます。
ログインした俺はまずステータスを確認する。
「よし、デスペナは解消してるな。とりあえず色々できるし、やりたい事もあるんだけどどうしようかな。」
まずは隠し通路の先のボス倒したいよなぁ。でめ一人じゃまだ不可能なのはわかったからPTで行きたいんだけどそうすると独占出来る蜂蜜とかがバレるんだよなぁ。
独占か攻略か悩むなぁ。
「ま、それは後にしよう。アシャーレはいるかなっと」
フレンド欄を確認してみるとインしているようだったので連絡する。
『こんにちは、ちょっと渡したいものがあるんだけどどこに居るかな?』
『こんにちは、今はスタットにいますよ?』
『お、なら丁度いいな。どっかで会えない?』
『大丈夫です。ただちょっと用事があるので10分くらい待たせちゃいますけどいいですか?』
『それくらいなら大丈夫だよ。じゃあまた後でね』
『はい、また後で』
アシャーレと場所を決めてから会話をきりあげ、俺は待ち合わせ場所に向かう。
「お、アシャーレこっち。」
「おまたせしました。」
「そんなに待ってないから大丈夫。それで早速なんだけど、これ」
俺は〈魔力草〉をアシャーレに渡す。
すると
「これ、〈魔力草〉じゃないですか!?どこでこれを!?」
「アシャーレ、声が大きいって!落ち着いて。」
「あ、すみません。ちょっとびっくりして。」
「そんなにビックリするようなものなの?」
「そうですね。一応スタットでも【調薬】スキル持ちならギルドで買うことは出来ます。でも購入制限が掛かってて、1日に5本しか買えません。そしてMPポーションを作るには【調薬】スキルのレベル次第ですが3本は必要です。」
「じゃあ1日に1個しかMPポーションは作れないってこと?」
「そうなりますね。だからジンさんが持ってるのにも纏まった量を持ってるのにも驚きました。」
そんな貴重だとは思わなかった。なにせ、20本以上取れたからな。あそこで取れたアイテム全部インベントリの中でスタックするアイテムだったから大量とも感じなかったし。
「俺が持ってるはずのない、アイテムだもんなぁ。これ全部売るとしたらいくらくらいになるかな?」
「残念ですけど値段は大した事ないんでそんなに高価にはならないですね。せいぜい銅貨500枚ってとこです。」
「そんなもんか。まぁMPポーションの値段を考えれば、そんなもんか。じゃアシャーレ銅貨500枚でいる?おまけにコレも付けるけど」
そういって俺は〈キレイな水〉もみせる
「買います。オマケのアイテムも見たことないアイテムじゃないですか。聞いていいかわからないですけどどこでてに入れたんですか?」
「う~ん、教えてもいいんだけど…」
そうなのだ教えるのはいいんだけど隠し通路の先のボスを俺より早く攻略されるのは嫌なのだ。
やっぱ独占するより攻略しよう。独占なんてその内崩れるモノだし。
「今度なるべく早めに時間取れるメンツで集まれないか?その時にまとめて話をしたいんだけど。」
「わかりました。僕はサージさんに声をかけて置きます。」
「頼むよ。俺も知り合いに声かけておくから。」
「はい、じゃ僕はこれで。ありがとうございました。」
「またねー」
それでアシャーレと別れてフレンドの皆にメッセージを送り、ギルドに向かうことにした。




