<魔力草>の使い道
申し訳ありません。リアルの都合で明日から12時と23時の2話更新にさせてください…
キキと別れた俺はとりあえずギルドに来ていた。手に入れた<魔力草>の採取依頼でもないかなと思ってできてみたのだが。やはりそううまくはいかず依頼はなかった。
「んー使い方がわからんなぁ…。アシャーレなら【調薬】持ってたし、わかるんだろうけど今インしてないんだよなぁ」
少し時間をおけばいいのだけどデスペナでステータス低下が起きてるからやることないからこの時間を利用して聞きたいんだよな。
「しゃーない、マテラさんのとこに行ってみるか、もしかしたら知ってるかもしれないし。」
そう思い<梟の目>に行くことにした。ま、何もなくてもおしゃべりだけでもいいしね。
「マテラさんいますかー?ジンですー。」
「はいよ、今日はどうしたんだい?」
「ちょっとしたものを手に入れまして、売れたりしないかなーと思いまして」
「ふん、何を手に入れたんだい?見せてみな」
そういわれたので俺は<魔力草>を渡す。
「これは<魔力草>じゃないかい!どうしたんだい、これ?」
「とあるとこで手に入れまして、ただ俺じゃ使い道もないから売れるか使い道がしれればなーと」
「使い道はまぁ予想がつくだろ?MPポーションの製作に使うんだよ。触媒に工夫すればもっと効果の高いポーションもできるけどね。」
「触媒までは手に入れてないですね。マテラさんに売れますかね?」
「あたしゃそれを扱うのが本業だからねーストックはいっぱいあるからそんなに高値では買えないよ。」
「あーやっぱそうですか。それなら仕方ないですね。」
「この前連れてきたのに錬金術や調薬技術を持ってるのがいたじゃないかい?そいつに売ってあげればいいんじゃないかい?」
「俺もそう思ったんですけど連絡がつかないもので…。今度渡してみます」
「そうしてやんな。あたしゃ手に入れる伝手があるからいいが伝手がなけりゃなかなか手に入れられない時もあるからね。」
てことは地味にまだ珍しいもんなのか…隠し通路にあっただけにそれなりに珍しいもんなんだな。
「そういえばジンはウェスティンが今の拠点なのかい?」
「えぇ一応は、今はちょっとスタットに戻ってきてますが。またそのうちウェスティンに戻るつもりです。まぁいつかウェスティンからも旅立つかもしれませんが。」
「《探求者》はそういうのが多いらしいね。あまり1か所に落ち着かずに町から町を歩いて旅する感じのね。」
「そうですね。でも最近は町に家を借りる人も増えてるみたいですよ。」
「言われればそうだねぇ。最近この町にも人が増えてるみたいなのはそれが原因かい」
「たぶんそうでしょうね。俺も家を買えたら買いたいとは思いますし。」
「ん?借りるんじゃなくて買うのかい?」
「えぇ。作業スペースも欲しいけど、借りれなかったので。」
「あぁ作業スペース付きは賃貸は厳しいね。」
「はい、なので頑張って稼ごうと思います」
「頑張りな。アドバイスをしてやりたいとこだけど。あたしゃどっちかっていうと職人だからね、あんたにアドバイスできることは少ないんだよ。」
「いえ、今まででも十分に教えてもらってますから。じゃぁそろそろお暇しますね。」
「はいよ、またくるんだよ。」
「それはもちろん」
そういって<梟の目>をでてログアウトしたのだった。




