アップデート後
ーーーオンリーユニークスキルオンラインをはじめます。世界が拡張されました。どうぞ新しい世界をお楽しみください。
アップデート後の初ログイン。
いつもの開始の言葉と違ったな。意味としてはアップデートがありましたよ。くらいのもんだろうけど。まずは満腹度がどんな感じかな。
「大体ゲーム内15分で1減る感じか、てことは一時間で4の24時間で96だけど、行動によって増えることもあるってなってたな。」
事前に告知された内容では行動次第で満腹度の減りは変わるってなってたからな。1食くらいは抜いても問題ないが2食3食となるとペナルティが発生するくらいの消費になってくるんだろう。
「そういや屋台ていうかプレイヤーの料理とか売ってるような露店はないのかな?」
そう思ってスタットの町の噴水広場に行くと料理プレイヤーが開いているのか10軒を越える露店が出ていた。
その中からなんともなしに選んで販売してる料理を見てみると
[木の実のクッキー 満腹度10%回復 銅貨100]
[甘いクッキー 満腹度15%回復 銅貨150]
というラインナップだった。
「こんにちわ」
店主プレイヤーに話かけると
「こんにちわー!携帯に便利なクッキーはいかがですかー?」
と元気のいい返しが帰ってきた。
「じゃあ一つずつ貰おうかな。はい、これ代金」
「まいどー!」
「しかし安いね。他の店もこんな相場なの?」
「んーどうなんでしょう。私はスタットは始まりの町ですし、新規の人でも買えるくらいって設定してますよ。利益も少しですけど出ますし」
「そりゃ新規勢は助かるだろうなぁ。満腹度が実装したばっかだったら儲けれそうなのにしなかったんだな。」
「それやったらリピーターになってくれないじゃないですか。販売を目指すなら悪手ですよ。」
「それもそうか、俺だってぼったくられたらそこでもう一度買おうとは思わないしな。」
「そういうことです。」
「しかし甘い味付けが出来る調味料とかあったんだな。」
「一応はですけどね。砂糖とかはないんで甘味のある木の実とかを使ってます。もし砂糖や蜂蜜なんかを見つけたら買い取りますよ」
「そいつはいいことを聞いたかな。暇なときに探してみるよ。それじゃあんま邪魔しても悪いしこれで失礼するよ」
「はーい、ありがとうございました。またのお越しお待ちしてまーす。」
そう会話を切り上げて、俺は広場を後にした。
「さて次はホームエリアかな、あんまり高くないといいんだけどなぁ。」




