損得
<梟の目>を出て、皆で話ながら帰路についていた時
「ジンさん、本当に紹介してもらってありがとうございます。とても参考になりました。」
「ほんとっす!これ知ってると知らないじゃだいぶ違うと思うっす。」
「確かにね、私もこんな風に魔法剣のヒントあるとは思わなかったですよー」
「錬金術についてもお話を聞けたのでありがたっかったです。スキルは取得できてもレシピはなかったりしましたし。ちょっと行き詰ってたので…。」
「でもよかったんですか?」
「ん?何が?」
「私たちは得しかなかったですけど、ジンさんは知ってることばっかでしたでしょうし、何も得してないんじゃないかって。」
「つっても皆もスキル取得とかはしてないだろ?なら俺だって変わらないさ。それにもともと損得考えて呼んだわけじゃないしな。マテラさんと皆仲良くなったらいいなーくらいしか考えてないよ。あ、でも知ったことは信頼できる人くらいにしか広めないでほしいかなー。」
「それは当然っす!マテラさんに迷惑はかけられないっすもんね。」
「そういうことだ。これからどうする?狩りにいくか?もしさっき言われたこと試してみたいっていうなら個室でも借りて一応俺もアドバイスくらいはできると思うけど。」
「私はアドバイスほしいですー。でも魔法剣ってかなり難しい部類みたいですねぇ。」
「魔法剣は完全に畑違いだからなぁ…。波長が合ってるかくらいしかわからないと思うぞ。前マテラさんから武器とかは波長合わせにくいとも聞いたしな。」
「それだけでも助かります!お願いします!」
「わかった。んじゃ個室にいくか。今ならそんなに負担にもならないだろうしな。」
そういってギルドで個室を借りて皆でいろいろ始めるのだった、ちなみにギルドランクがあがったので個室の使用料も7割程度になっていた。そして個室の使用時間が終わるころに
「やりました!【魔力糸作成】のスキルを覚えれました!」
「こっちは【魔力付与<鉱石>】っす!」
「僕はスキルは覚えんかったですけど錬金術レベルが3まで上がりました!」
「ちょっとコツっぽいのつかめてきたかもです。って【魔力操作】を覚えました!」
「おー皆すごいな。俺もなんとなく魔力がどんな感じかわかるようになってきたな。」
そういうと
[【魔力察知】を取得しました。]
とシステム通知がきた。
「あ、俺もスキル覚えた【魔力察知】だって。読んで字のごとくかな。」
「たぶん、そうっすね。全員新スキル取得したっすね。大型アプデ前にこれは嬉しいっす。」
「そうだな。やっぱスキル取得するときはワクワクするよな。」
「えぇ、このゲームはスキルの価値がかなりあるから早くに取得して便利さを知ると変えれなくなったりしそう」
「それはあるかもね。さて時間もそろそろだだし、今日はお開きでいいかな?今度会うときはアプデ後になるかな?」
「たぶんそうですねー。アプデ後になると思いますよ」
「そうか、じゃ、また皆アプデ後に会おうな。今日はログアウトするよ。またな。」
「おつかれさまでしたー。では、またー」
そう挨拶を交わして俺はログアウトした。




