梟の目再び
暗転が収まるとある部屋にいて、そこから出るとスタットのギルドだった。
「おー、本当にスタットだ。ちょっと感動だな。」
長距離転移なんて現実じゃありえないからなぁゲームならではだよな。よし、早速〈梟の目〉に行こうかな。
ギルドをでて〈梟の目〉に着いたので声をかけながら入ることにする。
「マテラさん、いますかー?」
「うん?おぉ誰かと思ったらジンかい。こっちに戻ってたのかい?」
「今日戻ってきたばっかですよ。マテラさんに顔を出しておこうと思って。」
「相変わらず真面目だねぇ、しかし風の噂で聞いたよ。この前開催された闘技大会で頑張ってたんだって?」
「まぁ三回戦で負けちゃいましたけどね。」
「まぁそこまであたしもそこまで凄いことを教えたわけじゃないからねぇ。けど大分経験を詰めたんじゃないかい?」
「そうですね。ウェスティンの町での依頼を結構こなせたので」
「なんだい、ウェスティンの町に行ったのかい、ならスカイの奴ともあったのかい?」
そういやスカイ爺もマテラさんの事知ってる感じだったし、そりゃ逆もしかりか
「えぇ、結構お世話になってます。まだウェスティンで活動するんでこれからもお世話になると思いますよ。そういやマテラさんとスカイ爺の関係って?」
「師匠が同じってだけさ。その内あんたも師匠に会うかもしれないねぇ。」
きょうだい弟子ってやつか、どっちが姉か兄かはわからないけど。
「お二人の師匠ですか。印象だけですけど凄い人そうですね。」
「そうさね。師匠は優秀な魔道具職人であり優秀な魔術師さ、あんたがこのまま進むなら話だけでも聞くと勉強になると思うよ。」
「じゃあいつか会えることを祈ってますよ。」
「ま、あっちこっち動いてる人だからね。運が良かったらくらいにおもってな。そうそう、この町を出てからの事を聞かせとくれよ。」
「いいですよ。」
「じゃあこっち来な。お茶とお菓子くらいは出すからね。」
そう言ってテーブルに案内され、俺はスタットを出てから今までの冒険の内容を話していった。
「なるほどねぇ。なかなかいい経験をしてるねぇ。今度あんたの知り合いも来たいってのがいれば連れてくるといいよ。あたしでも教えてやれることがありそうだしねぇ。もちろんタダじゃないけどね。」
そんな事をマテラおばあさんは言ってくる。今度生産系のメンツを連れてきてみようかな。
「じゃあ今度来る時に希望した人を連れてこようと思います。事前に連絡できればいいんですが。」
「あーまぁ仕方ないね。遠距離の連絡手段は限られるからね。」
限られるってことはないわけじゃないんだな。その内でてくるかな。
「じゃあ、今日はこんなとこで失礼します。お茶とお菓子ありがとうございました。」
「こっちこそ暇潰しに付き合って貰ってありがとうよ。また話相手に来てくれるとありがたいかね。」
「それはもちろん。ではまた」
そう会話を締め、ログアウトした。




