スキル解放
アリナさんがギルドに連絡しに行ってくれてる間に捕縛した盗賊を見張り含めて全員あつめておく。
そうして捕縛した全員を集めたところでアリナさんがギルドのサブマスや職員+町の警察のメンバーを連れてきた。
「おう、もう捕らえたって?仕事が早くて助かるぜ!結構な人数がいるみたいだから町までの護送用の人数も連れてきたぜ」
とサブマスのフェクトさんが俺を見るなり話しかけてくる。
「いえ皆の協力があったからこそなんで、それでこっちにいるのが盗賊団のボスと錬金術士です」
そういってフェクトさんを二人の元につれていく。
「こいつは……」
「どうかしたんですか?」
錬金術士をみてフェクトさんが呟いたので何かあったのかと思い聞いてみる。
「こいつは元々ギルド所属の錬金術士だな。腕は中の上っていうところなんだが毒薬ばっかを作ってな、それである時にな、その時は事なきを得たが間違って毒で事件をおこしてな、その際に除名した奴だわ。」
「逆恨みですかね?」
「大方俺の毒はこんだけすごいんだ!っていう自己顕示欲じゃないかね。とはいえさすがに気化毒までつくるとは思わなかったが。下手したら町1個壊滅してたかもしれなかったな。今回は厳重処分じゃすまないかもしれんなぁ。」
あら、わりと重い話に
「あ、あと一応原料っぽいのも、みつけてくれたんで一応わたしておきますね」
「おう、助かるぜ!んじゃギルドでちょっと話を聞かせてもらっていいか報酬もそこで渡すぜ」
「わかりました、皆もそれでいいかな?」
確認すると異論はないようなのでギルドに戻ることにした。
ギルドについて
「それじゃまずは報酬を渡すぜ。ほれ。」
そういって銀貨15枚を全員に渡される。さらに俺はギルドランクがDランクになったようだ。
「迅速な解決と毒の材料まで見つけてくれたからな、少しイロをつけておいたぜ。」
と提示された額の1.5倍ほどの銀貨をくれる。
「それとこれは俺の見立てだがお前らはこの事件を解決できる実力があるならもうちょいレベルの高い技術を習得できるかもな。」
そういわれると
[NPCフェクトに一定の実力を認められました。これより中級スキルの取得が可能となります。]
とシステム通知が来た。中級スキルのトリガーだったのか、これは嬉しいや。
「今回はありがとよ。本当に助かったぜ。また頼りにさせてもらうこともあると思うがその時は頼むぜ」
「えぇ俺ができることなら協力しますよ。」
と俺は答えておく。
他の皆ともそれぞれ会話をしてフェクトさんは退場していった。
残った俺たちは
「まさか中級スキル入手のためのトリガーだったなんてね。これ、熊を倒してたらどうなってたのかしらね?」
そんなことをアリナさんが聞いてくる。
「さぁ?わかりませんね。まぁでも他のトリガーもあるでしょうしこれだけってことはないでしょ、多分。」
「まぁそうね。でも私たちはツイてたと思うわ。」
「ほんとっす、オイラ達はクエスト手伝っただけなのにタナボタな感じなのに申し訳ないっす」
「そうですね。私もそんな感じです。」
とノーマンとチェリンさんも同意している。
「私なんか知り合いがアリナだけだからすごいいたたまれないわ。」
とミニアスさんは申し訳なさそうにしている。
「いいんですよ。誰がいなくてもクリアできなかったかもしれないんですし。」
俺とアリナさんだけじゃ絶対クリアできなかったもんなぁ。
「そういうこと、だから皆気にしない、それにPTを組むかもしれないメンバーが強くなれば結局助かるかもしれないんだしね。」
「そうだな、あんまり気にしてもわるいだろうしな。呼んでくれてありがとな!」
「僕は書物まで手に入ってもう感謝しかないです。ありがとうございます」
「俺なんか最初絡んだのによく呼ぶ気になってくれたよな、ありがとな」
そんな会話をして皆と別れてログアウトした。




