シークレットクエスト
ーーーオンリーユニークスキルオンラインをはじめます。
リアルでの用事を済ませ、再ログインした俺。そうすると部屋がノックされ
「ジン君、インしたかしら?」
「アリナさんですか。はい、今ログインしました。」
「じゃあ時間もいいし早速ギルドに向かわない?」
「はい、行きましょう。正直気になってしょうがないんで。」
「それは私もよ。」
その後二人でギルドに行くと
「ジン様にアリナ様ですね。サブマスがお呼びです。こちらへどうぞ」
と別室に案内される。
別室にはいるとテーブルがあり、そこにフェクトさんが座っていた。俺達がつくと立ちあがり、
「おう、よくきたな。まずは座ってくれ。」
着席を促されたのでフェクトさんの対面のソファに座ることにする。
「それであの二人から何かわかったんですか?」
「あぁ、それなんだが大分やっかいなことが判った。」
「やっかい?まぁ毒薬を使ってた時点でかなり怪しいでしょうけどそんなに?」
「ああ、まず判ったことを言わせてもらう。あいつらは盗賊団〈貘〉のメンバーだった。〈貘〉については知ってるか?」
「いえ、わからないです。そんなにヤバい集団なんですか?」
「ヤバさでいえば中の上ってくらいなんだが今までこの辺で活動してるってのは聞いた事がなかったんだ。んで二人から情報を搾り取ったら最近活動してた地域は警戒が高まって活動しにくくなったからこっちに鞍替えしたらしい。んでお前らがいた洞窟は一時の宝置き場にしようとしてたってのはお前らが聞いた通りだがその近くにもうアジトも完成していて、もう引っ越しは完了しているってよ」
「あちゃ、それだと町がヤバいんじゃ?」
「あぁそれだけでもヤバいんだがもっとヤバいのはそいつらが使ったていう毒薬だ。預かった瓶から少し解析できたがあのレベルの毒性を持った気化毒はかなりのレベルの錬金術か調薬の技能が必要だってのがうちの錬金術士の結論だ。で、それを町中で使われたりしたら、大惨事だ。なんでお前らに頼みたい。その盗賊団を捕らえてくれないか?」
「俺は構いませんけどアリナさんは?」
「私も構わないけど二人だけだとこなせるかは不安ね。」
「そうですね。フェクトさん、俺達が信頼する≪探求者≫に手伝ってもらってもいいですか?」
「口の硬い奴なら構わないぞ、ただ出来るだけこの事を知る人数は抑えてほしい。」
「わかりました。多くても10人はいかないはずです。」
「それくらいなら構わねぇ。じゃあ依頼として頼むぞ。」
フェクトさんがそういうと
[シークレットクエストが発生しました。]
[盗賊団を捕らえろ
内容 ウェスティンの町を食い物にしようとしている盗賊達を捕らえろ
報酬 銀貨10枚+α
制限 このクエストは参加人数が9人まで]
とシステム通知が来ていた。
「報酬凄いですね。最低で銀貨10枚ですか?」
「それだけの事件だと理解してくれ。」
「わかりました。じゃあ早速知り合いの≪探求者≫達と連絡をとってみます。」
「あぁ。それとお前の事を調べたら個室をよく利用してるみたいだな。この事件が解決するまではお前が使える個室を用意する、代金はいらんぞ」
「それは助かります。ありがとうございます。じゃあアリナさん、ツテがある人で信用出来そうな人にお互い連絡しましょう。」
「わかったわ。とはいっても私もそんなに知り合いはいないから期待はしないでね。」
そう言いながらお互いフレンドに連絡をはじめたのだった。




