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オンリーユニークスキルオンライン  作者: ドートレス
成長には根気が必要?
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熊のお礼?

俺が子熊たちを治すと威嚇していた熊が威嚇をやめたようだ。


「やっぱ子熊を守るために威嚇してたんですね。そういえば依頼ってどんなかんじだったんですか?」


「えっと内容は最近山に熊が出没して山菜取りにくる人が怖がってるから脅威を排除してほしい…だったかような。」


「それだったらこいつら倒さなくても脅威にさえならなければいいってことですよね?」


「言われればそういうとり方もできるわね。でもそんなことできる?【調教】スキルないでしょ?あったとしてもどこで飼うの?」


「そうですね、場所とかの問題もありますね…思い付きでしかなかったんで何も考えてなかったです。すみません」



そう話してたら子熊が俺にじゃれついてきた


「ちょ、お前らヤメ…子供とはいえお前ら、人間より力強いんだか…ぐぇ」


じゃれついてくるのはいいんだ、お前ら子供でも熊なんだから手加減して…地味に痛いんだよ


「あら、懐かれたわねぇ。」


「ちょっと!!みてないで助けてくださいアリナさん」


「そういってもねぇ、力はそんな変わらないだろうし自主的にこの子たちが離れないと無理じゃないかしら。」


そんな風に少しじゃれてると親の熊が二頭をくわえて俺からはがしてくれた。


「さんきゅ、助かったよ」


言葉が通じてるはわからないがお礼を言うと軽く吠えて返事をしたようだった。その後首を振って俺たちについてくるように促してきてるっぽい?


「これってついてこいって言ってます?」


「たぶん?とりあえずついていってもいいと思うわ。」


「じゃぁついていってみますか。」


「そうしましょ。」


そうして着いていくとこの熊達の巣なのかちょっとした洞窟に案内された。


「わりと整ってますね。しかも結構木の実とかいっぱいありますね。」


「えぇここはこの親子にとっては居心地よさそうね、隠れ家なのかしら。」


そんなことを話していると親熊が木の実を差し出してきた。子供を助けたお礼のようだ。みてみると



[おいしい木の実  食料アイテム  

おいしい木の実、動物が好んで食べるが人間も食べれて、味は上々]


となっていた。


「さんきゅ、ありがたくいただくよ。」

そう言ってインベントリにしまったところで


「誰かこっちに近づいてきてるわ、まだ洞窟からは少し離れてるようだけど注意して。」


そうアリナさんが警告をしてくれる。


「プレイヤーですかね?」


「まだわからないわ、とりあえず入り口近くで隠れましょ」


そういって入り口近くで身を潜めて待機していると

いかにもガラの悪そうな恰好の奴らが二人ほどやってきて。


「ここはアジトからも近いしお宝の隠し場所にはいいんじゃないか?」


「いいかもしれないな、ならまずは中になにがいるかわからないから安全にしておかないとな」


「そうだな。マスクはしたか?」


「当然、じゃぁ投げるぞ!」


「頼んだ」


そう言って何かをなげてくる。それが割れると中身がすぐに気化していく


俺は咄嗟に息を止めたが投げられたものの中身はどんどん気化していく。

「<ウインドカッター>!」


俺は【風属性魔法】で無理やり風を逆に吹かせてこれ以上毒が来ないようにしていく。しかしどうも強力な毒薬だったようで俺にはすでに毒の状態異常がでていた。アリナさんを見てみるとアリナさんも毒になりながらも【気配遮断】からの奇襲で毒をまいた二人を倒していた。


「すみません、すぐ【水属性魔法】をアクティブにします!」


「お願い、早くしないと中の親子たちがもたないわ!」


急いで【罠術】と【水属性魔法】をいれかえ<キュア>を発動させる。アリナさんにも<キュア>を発動させようとするが


「こっちはポーションでしばらくはもつわ!貴方は熊達を回復しに行きなさい、助けると決めたのなら最後までやり通しなさい!」


そう言われて俺は熊達の方へかけていく!

たどりつくと親子が3頭でぐったりしていた。毒の状態異常を示すアイコンが出ている。


「すぐに助けてやるからな!」


そうしてぎりぎりで3頭が死ぬ前に<キュア>の魔法で解毒に成功した。



「ぎりぎり間に合ったみたいね。そろそろ私もきついから回復してもらっていいかしら」


「はい、すみません無理させて。」


そういいつつ<キュア>で状態異常を回復した後にフラッシュでの<ヒールウォーター>で熊3頭と俺たち二人を回復する。


「ふぅ、落ち着いたわね。さっきの二人組は無力化して、ふんじばってあるから後でギルドにしょっぴいてどんな奴らか確かめましょ。」


「えぇ、そうしましょう。」


アリナさんに返事をした後、俺は熊達に話しかける。


「お前らごめんな。人間全員がこういう奴らじゃないんだ。これで人を襲ったりしないでくれよ。」


「ガウガウ」


俺がそういうと親熊が安心しろと言いたげに頭で俺をつついてくる。励ましてくれてるっぽいなありがたい。


「じゃぁ俺たちは帰るな。また会おうな」


「ガウ」


そういってウェスティンの町に謎の人物二人を連れて戻ることにした。






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