実入りのよくない依頼?
ギルドで依頼を受けに来た俺はとりあえずソロでもこなせそうな依頼を探していた、そこで声がかけられる。
「あら、ジン君も依頼探し?」
「アリナさんこんにちわ。ええ、スキルレベル上げとお金稼ぎのために。」
「なら一緒に依頼やらない?今日は私もソロなのよ」
「俺今日は新しいスキルをメインで使いたいんですけどそれでも大丈夫ですか?」
「構わないわよ、トランプもあるんでしょ?」
「えぇ大会の時の余りが残ってます。」
「それなら問題ないでしょ。まぁ二人だけだからそんな高い難易度の依頼は出来ないかしらね」
「まぁそこは仕方ないかと。それでどんな依頼を受けるんですか?」
「山の方に熊が出て困ってるって依頼があってね。それを受けようかなって。」
「熊ですか、はじめての相手なんだけど大丈夫ですか?」
「あたしもはじめてなのよね。皮が硬くて刃物の通りが悪いって話らしくてね。魔法を使える人がいたら受けてみようと思ってたのよ。」
「俺は本職じゃないんですが…」
「本職じゃなくても対応力はかなりあると思うわよ?」
「それはそうかもしれませんけど…ところでこの依頼の報酬は?」
「銅貨3000枚ね。正直かなり実入りは低いわ。でもこういう依頼からチェーンクエストとかあったりするし、スキルが貰える可能性もあるしね。」
「あー確かにスタットでもそんな依頼から俺はスキル貰えましたからね。可能性はありますか。」
「まぁなくても気にしないけどあればいいなってくらいね。」
「わかりました。俺は今回はアクティブに【風属性魔法】【土属性魔法】【罠術】【トランプ】でいきたいんですけど大丈夫ですか?」
「また魔法スキル増やしたのね、それで構わないけど【換装術】はなくても大丈夫なの?」
「多分どうにかなるかと時間はかかりますけど手動でも出来ないことはないんで。アリナさんはスキルは増えました?」
「一応ね。とはいっても【気配遮断】と【集中力】っていうのだけど」
「【気配遮断】は定番ですけど、【集中力】は?」
「まぁ行動に集中することで色々効果が出るスキルってとこ。【気配察知】に集中すれば普段見つけられない気配も見つけられるみたいなね。正直控えに回して必要な時だけ使いたいけどまだ4つしかスキルないから選択の余地がないのよ。」
「そういえば気になったんだすけど常に効果を発揮するようなたとえばあるかわからないですけどHP増加みたいなパッシブスキルがあったらそれは控えでも効果発揮するんですかね?」
「わからないわ、聞いた事はないけど秘匿してる可能性もあるしね。そういうスキルを獲得した時に試すしかないわね。さ、そろそろいきましょ」
「そうします。はい、いきますか。」
そうして俺達は依頼のある山に向かうことにする




