イベント終了
負けた後に見学をしていた俺達だがやはりどのクラスも白熱しているようだった。しかしきになることがあった。
「けどまだミドルクラスの人達でも初級スキルだけなんですね。」
「そうみたいね。中級以降はスキル合成じゃないとできないんじゃないか?って噂なのよね。」
「そうなると≪オリジンスキル≫を活かせる中級以降のスキルがほしいですよね。≪オリジンスキル≫は合成できないですもんね。」
「そうなのよ。ただ≪オリジンスキル≫にしたスキルは普通に同じスキルを覚えた時と違う技の解放の仕方をするみたいね。」
「そうなんですか?なら≪オリジンスキル≫と通常スキルで差別化はされてるんですね。こういう大会の時には隠し玉になりますね。」
「そうみたいね。あたしも早くそういうのが欲しいわ。【短剣】とシナジー効果があるのって思いつかないのよね。」
「まぁ時間はありますから急がないでもいいんじゃないですか?」
「そうね。焦ってもいいことはないからゆっくり考えるわ、」
そんな話をしていたら全てのサーバーで戦いが終わったようだった。俺に勝ったカーセはあの後の準々決勝は勝ったみたいだけどその次の準決勝で負けたみたいだ。やっぱ強い人はいっぱいいるんだな。
「終わったわね。この後どうするのかしら」
アリナさんがそんな事を言ってるとモニターにGMが写され
「只今、全ての会場で全ての大会がおわりました。どのサーバーも白熱の熱戦を見せていただき、ありがとうございます。只今を持ちましてオンリーユニークスキルオンラインの第1回イベントのPVP大会の終了を宣言いたします。なおこのPVP大会はこれ以降も定期的に開かれる予定ですのでその際は皆様の参加をお願いいたします。参加賞や人気投票の景品などは追ってお渡しいたしますので少しお待ちください。」
そう言われると通常サーバーに戻ってきていた。人気投票の結果を見てみるとサーバーでの5位に俺とユースの戦いが入っていた。どうも物珍しさと派手さが相まって人気を博したらしい。景品で初級スキル獲得の書物が貰えるらしい。これは嬉しい、取るスキルももう決めてあるしな。
「ようジン」
そんな事を考えているとその相手のユースから声をかけられた。
「ユースか。お前との戦いが5位に入ったな。」
「あぁそうみたいだな。正直負けたから複雑ではあるけどな。」
「まぁユースからしたらそうか。」
「ただ景品は嬉しいんだよなぁ。スキル獲得の書物だからな。投票上位はお金もついてるらしいが充分すぎるな。」
「俺もそう思う。まぁこんな装備だからお金も欲しいっちゃ欲しいがそこはゲームしてれば貯めれるからな。」
「そうだな。しかしまた開催があるみたいだが次は負けねぇぞ。」
「俺だってそう簡単にはやられないぜ?ま、次までにお互い精進してレベルアップしようぜ。」
「おう!じゃあな、今日はもうログアウトするわ。お疲れさん」
「あいよ、俺もログアウトするか。お疲れ」
そういって俺のはじめてのオンリーユニークスキルオンラインのイベントは幕を閉じたのだった。




