ウェスティンの町
皆と別れてまずは冒険者ギルドに行くことにした。
町の人に話を聞きながらギルドの建物の前まで着いて外観を確認してみると二階建ての建物で面積もスタットの町より広いようだ。話をきいてるうちにこの町はウェスティンという名前らしいということもわかった。
俺は中にはいり、空いてる受付を探して声を掛ける
「こんにちわ、今大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ。今日はどうしましたか?」
「この町に初めてきたのでまずはギルドで話を聞きたかったのと道中の狩りで得た素材を売れればと思いまして。」
「それはご丁寧にありがとうございます。まずはお名前と売りたい素材を教えて貰えますか?」
「はい、名前はジンです。素材はこれになるんですけど」
と道中で得た蜘蛛の素材を取り出し受付の人に渡した。
「ジン様ですね。確認いたします。あ、糸がありますね。糸は数が必要になりますけど服などの素材になりますよ?もし必要なら残しておくといいですよ。」
服の素材になるのから貯めておいて、チェリンさんに生産を頼むかな。
「じゃあ糸は残しておきます。」
「でしたら2000銅貨になりますね。どうぞお受けとりください。」
「ありがとうございます。それで聞きたいんですが俺はスタットの町から来たんですが出来ることに違いはあるんですか?」
「スタットから来られた方でしたか。はい、違いがありますよ。こちらでポータル登録をして頂くことで、料金をお支払いの上で転移の部屋をご利用になれます。使用料は行きたい町によって違ってきます。スタットにもポータルはあるのですが、使用できるようになるには二ヶ所以上のポータルの登録が必要なので説明されなかったようですね」
「なるほど、移動が楽になるんですね。もしスタットに行くならどれくらい料金がかかるんですか?」
「ジン様は現在Fランクですから1000銅貨となりますね。ランクが上がれば割引されていきますよ」
そろそろランク上げをしないと資金繰りがヤバそうだな。この町では依頼を積極的にこなしていこう。
「あともし町の地図があればほしいのと、町の武器屋とか防具屋とか魔道具屋とかの冒険者にオススメな店があれば、教えて貰えますか?」
「はい、地図は500銅貨になりますがよろしいですか?」
地図たけぇ…。でもないと困りそうだし買うしかないな。
「はい、お願いします」
「毎度ありがとうございます。先ほど聞かれた店はこちらになりますね」
マップが開かれそれぞれの場所が点滅するようになった。
「今のとこはこれくらいですね。ありがとうございました。早速これから店にいってみます」
「ジンさんの幸運をお祈りしております。またのお越しをお待ちしてますね」
そうしてギルドを出て次は魔道具屋に向かう。魔道具屋は目立たないとこにあり、なんというか気配が薄い感じの雰囲気だった。名前は〈猫の夜目〉というらしい。
「すいません、誰かいらっしゃいますかー?」
声をかけると奥から老紳士がでてきて
「なんじゃこんな店に来るなんて、もの好きなのかお主は?」
「いえ、スタットでも魔道具屋の店主にお世話になったので。こちらでもお世話になることが多いだろうと思って挨拶にきました」
「なんじゃスタットから来たのか、スタットの魔道具屋ってことはマテラか?」
「はい、俺はジンて言います。よろしくお願いします」
「今時の若者にしちゃ律儀なやつだのう。マテラも気に入るわけじゃ。わしの名前はスカイ。しがない魔道具屋じゃ。して今日必要なのはなんじゃ?挨拶だけってわけじゃなかろう」
「えぇ一応買いたいものもありまして、トランプとMPポーションは売ってますか?」
「トランプ?MPポーションはわかるがトランプを冒険者が何につかうんじゃ?」
「スペルスクロールにして使うんです」
「ほう、面白い使い方じゃな、その辺もマテラに教えてもらったのか」
「はい、マテラさんに教えてもらったことが俺が冒険者としてやっていくための基礎になりました」
「なるほど、ならワシも手伝えることもあるだろう。タダでは教えんが、そうじゃな銀貨3枚でワシが教えれることなら一つ教えてやろう」
「ありがとうございます。今は銅貨1500枚しかないので貯めてから教えてもらいに来ますね。今日のとこはトランプ5セットとMPポーション5個をお願いします。」
「なんじゃあんま稼いでおらんのか、まぁ稼いだらくるといい。550銅貨じゃ」
「はい、その時はお願いします」
スカイ爺に銅貨を渡して店を出て、迷惑にならないところでこの町まで旅をしているうちに上がったレベルやスキルを確認してみた。
[レベルが5にあがりました、ボーナスポイントを1振り分けることができます]
[【トランプ】がレベル5にあがりました。ストレートが解放されました。]
[【火属性魔法】がレベル5にあがりました。]
[【水属性魔法】がレベル3にあがりました。]
[【換装術】がレベル3にあがりました。]
さすがに激戦だったからレベルとアクティブ状態のスキルが全部レベルがあがっていた。
ボーナスポイントは悩むけど今回はVITにふっておこう。
ステータス操作を終えて俺はログアウトしたのだった。
ジンのステータス
レベル5
STR 13+1
INT 10+3
AGI 18
DEX 23
VIT 9+1
MND 8
LUK 10
スキル
【トランプ】≪オリジンスキル≫ Lv5
【スクロール作成】Lv4
【火属性魔法】Lv5
【水属性魔法】Lv3
【魔法付与〈スクロール〉】Lv4
【換装術】Lv3
所持アイテム
粗末な剣×1
粗末な盾×1
トランプデッキ×9
蜘蛛の柔糸×12
MPポーション×5
装備品
骨のナイフ [装備中]
初心者のナイフ
狼皮の外套[装備中]
所持金
950銅貨




