実験
ーーーオンリーユニークスキルオンラインをはじめます。
旅立ちの準備をしていた俺だけど準備をしているなかでスキルが6個になってしまっていた。このゲームはスキルは10個までしか覚えておくことはできず、さらにその中から4つまでをアクティブ状態にする事で使えるようになる。
今までは4つだったので全部アクティブに出来ていたがスキルが増えたことで取捨選択をしなくてはいけなくなったのだ。
「戦闘用は【トランプ】、【換装術】、【火属性魔法】、【水属性魔法】の4つかな。旅立ちまでにこれで実験しておこう」
さすがに皆に迷惑をかけられないので個人で実験をすることにする。
「これはいい感じかも」
【換装術】のスキルを取得したことでスペルスクロールを使用するのが格段に楽になっていた。自分の思ったカードをデッキを確認しないで持ってこれるのだ。しかも【トランプ】の役で使う札は全部で一個のアイテムと扱われるようで複数枚同時に持ってこれるようだった。
スペルスクロールのデッキを1セット使いきり実験をおえた所でチェリンさんから外套が出来たとの連絡があったので切り上げて受け取りにいく。
「ジンさんこっちです」
「ごめん、待たせた?」
「大丈夫ですよ。少し早く着いてただけですから、それよりこれが出来上がった外套です。つけてもらってもいいですか?」
渡された外套を確認してみた。
[狼皮の外套 防御力+4 耐久力150]
[隠密効果〈極小〉]
といった効果だった。
「ありがとう。今度の旅で助かりそうだよ。それにしても特殊効果まで付いてるんだね」
「狼の素材だからかもしれないですね。外套自体も姿を隠す用途もあるものですし」
「あぁ、そういえばそうか、チェリンさんは準備とかできたの?」
「はい、店からも新しい場所に行くのは賛成されました。宿題は出されましたけど」
「それは良かったね。宿題も俺に協力できるなら協力するから手が欲しいときは教えてね」
「ありがとうございます。その時はお願いします。ジンさんはこれから準備ですか?」
「俺は準備はほとんど終わったかな。新しいスキルの実験して終わったとこでチェリンさんから連絡きたんだ」
「新しいスキル取れたんですね。どんなスキルなんですか?」
「それは今度の旅まで内緒ってことで。チェリンさんは新しいスキルとれた?」
「ええ、店の店長から教えてもらえましたよ。生産の幅が拡がりました」
「それは良かったね。また生産を依頼することがあったらお願いね」
「はい、手が空いてれば引き受けますよ。」
「あ、そうそう俺のお世話になってる道具屋の人から聞いたんだけど他の町を目指すならリンクとアクティブのモンスターに気を付けたはうがいいみたいなんだ、一応アリナさんにも伝えてもらっておいていいかな?」
「わかりました、伝えておきます。じゃあそろそろログアウトするので失礼しますね」
そういってチェリンさんは帰っていく。
俺は実験中に手にいれた狼素材をギルドで300銅貨で売った後にログアウトをした。
ジンのステータス
レベル4
STR 12+1
INT 9+3
AGI 16
DEX 22
VIT 8
MND 7
LUK 8
スキル
【トランプ】≪オリジンスキル≫ Lv4
【スクロール作成】Lv4
【火属性魔法】Lv4
【水属性魔法】Lv1
【魔法付与〈スクロール〉】Lv4
【換装術】Lv1
所持アイテム
トランプのスペルスクロールデッキ2[54]
粗末な剣×1
粗末な盾×1
トランプデッキ×4
装備品
骨のナイフ [装備中]
初心者のナイフ
狼皮の外套[装備中]
所持金
530銅貨




