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『どーも』ってなんやねん!

作者: 京 高

ツッコミ「はい、どーも、どーも」


ボケ「なあ」


ツッコミ「いやいや、出だしからローテンションってまずいから。ちゃんと挨拶はして」


ボケ「あ、すいません。どうも皆様、こんにちは」


ツッコミ「かたいなー。まあ、ちゃんとしてって言ったのは俺だから今日のところは大目に見るけど。それで、いきなり呼び止めてどうした?」


ボケ「そうそう。挨拶ですっかり忘れるところだった」


ツッコミ「それで忘れるくらいなら大したことはない気がするけどな。で、何の話?」


ボケ「『どーも』って何?」


ツッコミ「は?突然何を言い出すかな、君は」


ボケ「だから『どーも』ってなんやねん!?」


ツッコミ「いきなりキレるな!というか無理して関西弁っぽい言い方しても嘘くさいだけだから」


ボケ「うん。イントネーションとか変になったし、正直失敗したと思っている」


ツッコミ「その辺の反省会は後でしようか。で、……あー、『どーも』っていうのは、ほら、あれ……。挨拶でしょう」


ボケ「挨拶だったら、おはようこんにちはこんばんはで十分だろうが」


ツッコミ「だからかたいって。いいじゃないのよ、別にそのくらい気楽なものがあっても」


ボケ「気楽だからで、どこかの放送局の謎なマスコットキャラクターの名前みたいな挨拶してて良いってことにはならないだろう。N(ピー)Kをぶっ壊す!」


ツッコミ「だから、いきなりキレるな!というかやばいネタ止めて!?あそこ最近色々と逆風で世間の風当たりも強くなってきてるから!」


ボケ「実は、これで取り上げてくれたら宣伝費とかいらずで有名になれるかなと考えてた」


ツッコミ「嫌らしい上にせせこましいな!どうせならせめて利用してやるくらいのことは言わないと」


ボケ「えー……。だって仕事先で待ち構えられたら怖いし」


ツッコミ「うっわ、こいつ、へたれやがった。まあ、これ以上この話題を続けるのは危険だから追及はしないけれども。それで君は『どーも』の何が気に食わないの?」


ボケ「それは某――」


ツッコミ「マスコットキャラクターの名前みたいなこと以外でお願い!」


ボケ「先回りしてまで、ボケを潰すのはどうかと思うなあ」


ツッコミ「話題をループさせてきそうな気がしたからな」


ボケ「そんなツッコミの安心をぶっ壊す!」


ツッコミ「ほらあ!さっそくループさせてきた!というか俺の安心を壊すな!」


ボケ「つまらないネタをぶっ壊す!」


ツッコミ「全然上手くないから!というか、ぶっ壊すって言いたいだけでしょう」


ボケ「時代のビッグウェーブには乗っておかないといけないかな、と」


ツッコミ「それほどビッグでもなかったような気がするけど。もう既に下火になってきている気もするし」


ボケ「うーわ!ちょっと君、睨まれそうなことを言うのは止めて。仕事先で出待ちされたくないから」


ツッコミ「突っ込みに回ったかと思ったら、またさりげなく話題をループさせてきてるし!」


ボケ「もう、ええわ」


ツッコミ「だからそれツッコミの締めの台詞!それにまた嘘っぽい関西弁になってるから!というか、これもまさかの話題のループ!?」


ボケ「忙しい上にうるさい人だなあ。そんなことよりもそろそろ終わりの時間になりそう」


ツッコミ「忙しいのもうるさいのも君のせいだから!……え、ちょっと待って。もう終わり?」


ボケ「『どーも』、ありがとうございましたー」


ツッコミ「お前が言うんかい!?」


「お笑い」って難しいですね。

特に中盤の盛り上げから落ちに向かう流れが……。


それでも頑張って書き上げてみました。感想などもお待ちしています。

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