表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

スキップ

作者: 泉末広

うまいこと擦り付けた。劣化と脱落の隙間を。

引きずる足はどっちだったか。黄金の右足か、老朽の左足か。

僕の目は、自分のスキップに釘付けだ。

ニュースの台本から抜け落ちた不幸と不公平。

振り向いて乱打しろ。振り向いて乱打しろ。

高給取りのサラリーマン?が、自信に満ちたタップダンスを披露している。

ここで負ける訳にはいかないんだ。何のための黄金の右足か!

悠々自適な老人?が、足音のシンフォニーを響かせている。

これで諦める訳にはいかないんだ。何のための老朽の左足か!

誰も待ち望んでいない、一か八かのスキップ。

こんな結末に、アンケート好きの探偵が頭を抱えている。

引きずる足はどっちだ。いっそ捨て犬の刺青を彫ればいい。

さりげなくたどり着いた。廃棄と焼却のエントランス。

ここなら僕らは輝ける!ここが朽ち果てた黄金郷!

その真ん中で、僕らは望まれた命を謳歌した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ