41.日常2
「魔王様、店の新メニューなんですが。」
「何かいい案があるのか。」
「ええ、今パスタは海鮮パスタですよね。
パスタはいろいろとアレンジ出来るので。」
「興味深いな。」
「パスタだから厨房の負担も変わらないからいいかなと。」
「食べてみたいな。」
「店でちょっと作ってみますか。」
「よし行こうか。」
みんなで店に行くことになった。
◇
「まずはひき肉と野菜を炒めてカットしたトマトをいれ炒める。
後は香辛料で味付けして終わり。」
「これをパスタにのせる。食べてみて。」
みんなで試食する。
「ちょっと微妙かな。」
「いけるな。」
「簡単だけどいいでしょう? シーラならもっと美味しく作れるよ。」
「いろいろと試してみるわ。」
「気に入ったらメニューに追加してみて。」
「そうじゃな、やってみよう。」
◇
家に帰って来た。
「魔王様、勇者の件はどうなりました?」
「もうすぐわかる、終わっているだろうがここから遠いからな。」
「どっちにしても今後の為にあの信号ネットワークとやらは必要になるからな、
優先して取り組んでおる。あの道具は一般には売りに出さんでくれ。」
「そうする、商人さんには他の便利道具でも提供するか。」
「他にもあるのか?」
「便利道具ならいっぱいあるよ。
じゃがいもの皮むき道具、亀の子たわしとかかな。
他にもあるけど今は思い出せないな。
商人さんも儲かるから喜んで協力するよ。
パスタのレシピは売ってもいいかな?」
「ああいいぞ。」
「明日商人さんのとこへ行こうか。」
「ついでに朝は教会へも顔を出しておこう最近行ってないからね。」
◇
翌日みんなで教会へいき午前中は治療院の手伝いをした。
「ティラさんとフィーリアさんが心配してました。」
「シスター心配かけてすまないが今のところは大丈夫だよ。」
騎士団の件だろう。
手伝いを終えて教会を後にした。
「レストランで食事をしてから商人さんの所へいこうか。」
商人ロイへ新しい道具の制作を依頼した。
完成時には販売も許可したが、望遠鏡と照明道具の秘匿を条件にした。
そしてパスタのレシピの販売も同時に依頼した。
「一般に売れば変なやからがここに来ることもないだろう。
金さえ払えば手に入るならこんな辺境まで調査にくる必要はない。
ここまで調査に来るのは特殊な連中だ。」
「それは私に任せろ。」
◇
たわしと皮むきの道具は完成してすぐ売りに出された。
商人ロイはニコニコで対応してくれた。
「この街の住民にはレシピのほうも好評ですよ。」
「ああ食べたことある人も多いからな。」
「そこでだ、隣の街にも店を出そうと思ってな店舗を探しておいてくれ。」
「探しておきます。」
「たわしと皮むきのほうはどう?」
「領主が10個ずつ買ってくれました。特産品が出来てご機嫌でしたよ。」
「地味だけどあれは一家にひとつは必要だからね。」
「店でも使っておるぞ。」
「たわしは硬いのと柔らかいの二種類用意したからいろいろ使えるでしょ。
今度は大きくて棒もつけて床掃除に使えるようなのがあったらいいな。」
「ほう、それはいいこと聞きました工房に相談してみます。」
◇
「船の方はどうです?」
「まだ湾内から出ないようにしてなんとかやっとるよ。」
「出るにしても装備がないから陸が見える範囲にしないとね。
遭難して帰れなくなる。」
「特別な装備が必要なのか?」
「船の位置がわかるような道具が必要でしょ。」
「なるほど。」
「陸でも同じだよ、どの方向へどれくらい進んだか地図に記録しながら進んで推定位置を把握する。
その為には方向がわからないとね。」
「方位磁石を作ったほうがいいかな。鉄がくっつく石とか見た事ある?」
「森で見た事あるな。」
「それがあれば作れるよ。常に北を示すから方位がわかる。」
「夜なら星を見て判断してるが。」
「北の空に動かない星とかある?」
「あるな。」
「その星の角度は場所によって違うはずだから観測すれば南北の位置はわかるな。
六分儀を作ってみるか。いろんな街や村で角度を測っておけば目印になる。」
「なるほどな。」
「とりあえず磁石をさがすか。鉄がくっつく石を見たのはこの近く?」
「いや、かなり遠い。」
「商人さんに聞いてみるか。」
「いやまて、こっちで探そう任せろ。」
「秘密にしたほうがいい?」
「ああ、商人には物だけ作ってもらおうか。船の運用の優位は確保したいな。」
「なるほどね。」
家に帰って設計図を書いた、明日ロイさんに相談しよう。
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