13.教会
食堂でゆっくりお茶を飲みながら治療の状況をふたりに説明した。
「じゃ助かるのねその人。」
「良かった。慌てていたから危ないかもと思ってた。」
「安静にしていれば大丈夫だと思う。」
「治療師としてもやっていけるわね。」
「そうなると教会の収入が減るけどね。」
「ちょっと様子を見てきます。」
「私も。」
「ああ、俺はここで休んでいるから。」
ふたりがもどってきた。
「服を脱がしたんだって?」
ちょっと子供達に聞かれたらどうするんですか。
「私より大きかったわ。」
またですか、そうですか。
「いや、治療の為なんだが。」
治療師はやめたほうがいいかな。
「今度から治療中は変な事しないように一緒にいるべきかしら。」
変な事って。監視されたら気が散って集中できないんだが。
「綺麗な女性も来るみたいだし今度から手伝いますね。」
「今日は帰って休んで明日様子を見にこよう。
帰る前に少し様子を見て挨拶するか。」
治療院にて
フィーリアはまだベッドで寝ているが顔色は良くなっている。
商人が話しかけてきた。
「聞きました。借家をお探しだとか。」
ロイという名前はギルドで紹介された商人だ。
「私はこの街で商売をしております。
私におまかせください、いいところを探しましょう。」
「そうですね。借家を探してます。
街にきたばかりで今は宿です、いいところがあったら紹介して下さい。」
「どういった家がいいですか?」
「住むのは俺と女性2人とネコ1匹ですね、2階建てがいいかな。」
「おまかせください。」
「ああカイルさん、フィーリアさんを移動させる時は
連絡いただければ馬車を迎えに出します。
まだ歩くのも厳しいでしょうから。」
「ああ助かる。」
「ナオヤさん今回は助かった、お礼はまた後で必ずする。」
「礼なら教会へ寄付してくれ。」
「ああ、わかった。」
「今日はお疲れ様。」
借家は見つかりそうだ。宿へ帰るか。
読んで頂いてありがとうございます。
よければブックマークの登録と評価をお願いします。




