12.教会
カーラが慌てて戻って来た。
「怪我人がいます、ナオヤさん治療をお願いできますか?」
「はい。」
急いで治療院へ行くとベッドで血を流している怪我人がいた。
女性の冒険者で仲間が傍で心配そうに見て声をかけている。
「シスター彼女の治療を早くしてくれ。」
「ナオヤです、シスターは午前中の治療奉仕で魔力切れです。
今回は俺が治療をします。靴と防具はすぐに脱がせて。」
仲間が靴と防具を脱がしている。左肩に矢傷? そして横腹に切り傷がある。
横腹の傷は深そうだ。
「怪我をした時の状況は?」
「俺達は商人の護衛で盗賊に襲われて、最初に彼女が矢を打たれて
それから乱戦になって、終わったら倒れてたんだ。」
「よし治療するから服を脱がすぞ。男は後ろを向いててくれ。
切ったほうが速いな、カーラ、ハサミはあるか?」
どうせ血だらけだもう使えないだろう。
服をハサミで切り傷口を水で洗い流す。他に傷はないようだ。
そして『ヒール』をかけた。
傷はふさがったが様子がおかしい、こっそり鑑定してみると毒状態だ。
『キュア』をかける。
もう一度『ヒール』をかけたら顔色もよくなってきた。
こっそり鑑定してみるとHPは半分程だ。
「カーラ服の代わりに何か掛けてあげて。」
「もう大丈夫だろう治療は終わった。最初に受けた矢に毒が塗られていたようだ。」
「良かった助かったか。あんたは恩人だ、ありがとう。
ああ、俺はCランク冒険者でカイルだ。
ベッドで寝てるのは仲間の『フィーリア』だ。」
「良かった助かったようですな。私は商人のロイです。お見知りおきを。」
「あんたも冒険者なんだろ?」
「ああ冒険者だ、今日は臨時のお手伝いでね。」
「そうか、あんたがいてくれて良かった。」
「俺の治療は終わったが完治じゃない当面は安静が必要だ。」
「どういうことだ。」
「怪我は治ったが、失った血はそのままだと思う。
失った手足が生えてこないようなものだ。」
「貧血にきく薬草でもあればいいのだが。カーラ貧血にきく薬草なんてあるのか?」
「もしかしてあれかな、女性の眩暈にきく薬草。飲ませてみるわ。」
「貧血か、薬草・・・・探してみるか。ありがとう。」
「あとは安静にして自然に回復するのを待つしかない。」
「疲れたから休ませてくれ。カーラ後は頼む。」
治療院を出て二人を探した。
ふー命がかかっていると精神的に疲れる。
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