11.教会
皆で朝から街を散歩しつつ教会へやってきた。
中にはいるとシスターの「カーラ」がいた。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「冒険者のナオヤです、回復の件で話を聞きに来ました。」
「はい、まっておりました。こちらへどうぞお茶でも飲みながら話しましょう。」
「はい。」
「二人は冒険者仲間です。姉妹で『シーラ』『ミリー』です。」
姉妹も挨拶を交わす。
「まずは、どういう状況か教えてほしい。」
「治療は誰が?」
「回復魔法を使えるのはここには私一人しかいません。
もう一人のシスターは魔法なしで治療しています。
普段はなんとかやっていけるのですが
大怪我をされた方がいると手が足りない状況になります。」
「う~ん、そういう手が足りない時に連絡してもらうのがいいかな。
まあ、いつでも駆け付けられるとは限りませんが。
冒険者なので街の外へ出ることも多いのです。」
「それとは別に時々来て手伝いましょう。それでいいですか?」
「そうしてもらうと助かります。」
「街にきたばかりなので今は宿に泊まってます。
借家を探しているのですが何処かあてがあれば
紹介してもらえたら嬉しいです。」
「借家ですか、こちらへ来る商人に聞いてみますね。」
「はい、お願いします。それと今泊まっている宿は『海辺の宿』です。
今日はどうしましょうか少し手伝って行きましょうか。
教会の案内と他の方達との顔合わせも兼ねて。」
「それでは案内しますね。」
カーラの案内で教会の中を見て回り治療室へ入る。
午前中に怪我人の治療をする。何人かは治療費を差し出してきたが
それは教会の方へ寄付をするように言った。
「ナオヤさんすごいです。私より多く治療しているのに平気なんですね。
私いつも午前の治療だけで魔力切れなんです。
そろそろ時間ですし食事にしましょう。」
大きなテーブルのある食堂へ案内された。
そこにはもう一人のシスターと子供たちもいた。
「こんにちは冒険者のナオヤです。」
「二人は冒険者仲間です。姉妹で『シーラ』『ミリー』です。それとネコのメイリン。」
「ここの教会で運営している孤児院の子供たちです。
さーみなさん挨拶して。この方達は治療院のお手伝いに来ていただきました。」
子供たち「こんにちわー。」
「今日は食材の寄付もいっぱいあったのでいつもより豪華ですよ。感謝して食べましょう。」
姉妹とメイリンも一緒になりご馳走になった。
お茶を飲んでのんびりしていると馬車が教会の前で止まり騒がしくなった。
「なんでしょう、見てきます。」
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