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依存癖のある、彼と彼女  作者: モダンジャズ昆布茶
8/12

#8.お買い物

どうも、昆布茶です。


えー、まずは一言。


ボクがッ、いつまでもッ、シリアス書けるとでも思ったかッ!

どうせ今回もイチャイチャしてんだよこいつらはよォッ!!


ということで、どうぞ。

 未だ帰宅中の啓と椎奈は、他愛のない話を続けていた。


「夕飯はどうしますか?」


 椎奈が訊ねる。もうすぐでスーパーマーケットに差し掛かるからなのだろう。


 今日は金曜だから、えっと、


「金曜は何が安いんだっけか」


 独り言が零れる。これが僕の悪い癖、的なね。


「何が安い・・・とかはスーパーによって異なります。でも、この時間なら安くなっているものが多いですよね」


 夕陽が出ているころから話し込んでいたのだから、そろそろ辺りも薄暗くなってくる。惣菜物は安くなっているだろう。


「まあもっとも、野菜類は時間のある時に買ってあるので、問題は無いです」


 ・・・なんでこの人、お嬢様なのにこんなに庶民的にしっかりしているのだろう?


「将来の夢はお嫁さんです、なんて考える時期は、女の子ならあってしかるべきです」


「椎奈って、なんというか、その、夢見がち(ロマンチスト)なとこあるよね」


 ・・・あ、失言だこれ。


「自覚はありますけど、別に気にしてませんから」


少女趣味(笑)(ロマンチスト)だよね」


「五人前くらい作りましょうか?」



 薄ら寒い笑顔で脅迫(ていあん)する椎奈@ローファー待機済み。スーパー帰りの主婦の方が、「若いわねぇ」とでも言いたげな視線を向けていることに、当事者二人は気が付かない。なお、隣のランドセルを背負ったマセてそうな女子小学生は、何かを期待した目を向けている。当然、当事者二人は以下略。


「僕が小食なの知ってて言ってるよね、それ」


「どうせ週末なんですし、残しても後で食べればいいじゃないですか」


 合理的そうなことを言ってくる椎奈。けれども───、


「僕が『出された食事は食べきる』主義なの知ってて行ってるよね?」


 口には出さないけど、『椎奈の料理』なら特に。


「さて、何のことでしょうか?」


 悪戯そうな顔で微笑む椎奈。いくら可愛くても言っていることは鬼の所業だ。揶揄ったら十倍返しとか怖すぎる。ああッ、もう────!


「ごめんなさい、揶揄った僕が悪かったです!だから、二人分でお願いします!」


 全力の謝罪。全力の懇願である。なお、椎奈も含めた二人分なので、決して間違いではない。


「冗談ですよ。怒ってません」


「本当に?」


 恐る恐る確認する。藪蛇だったらお終いだが。


「はい」


 ようやく胸を撫で下ろす。これからは、不用意に椎奈を揶揄わないようにしよう。


「それに、主婦なんてやっている暇、無さそうですし」


「それ、僕がヒモになりそうって言ってるのかな?」


「さあ、どうでしょうね」


 揺蕩うように笑う椎奈に、僕のココロも軽くなる。



 ◇ ◇ ◇



 スーパーマーケットに着く。夕飯は鍋らしく、切らしていた醤油を買うとのことだ。しかし、醤油はまだ残りがあったはずなのだ。────僕の記憶が正しければ。


「椎奈、醤油ってまだ残ってなかったっけ?」


「紅茶の茶葉も切らしていたので、ちょうどいいかと思いまして」


 成程と、確かに切れていたのを思い出す。椎奈がいつも楽しそうに紅茶を淹れているのを見ているから、それが無い時はひどく印象に残る。一昨日辺りから淹れていなかったはずだ。


「それに、となると、ちょっと足りないですから」


「やっぱり怒ってるんじゃないか・・・」




なお、こんな日クリスマスイヴこんな時間(22:26)に投稿してる時点で、作者の恋愛模様は察してください。



気に入ってもらえれば、コメント・メッセージ・ブックマークよろしくお願いします!!


また、誤字・脱字の報告、言葉の誤用等のミスについても、御報告頂けたら幸いです♪

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