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依存癖のある、彼と彼女  作者: モダンジャズ昆布茶
11/12

#11 椎奈の憤り

すみません。新生活で色々バタバタしておりまして、更新が止まっておりました。


・・・・・古戦場とかPh実装とか。


まぁ、そういうわけで書き溜めをしてたとかでもないので、相変わらずの亀更新ですが、お付き合いいただければ幸いです。


あ、Twitterは下記の通りです。(特に更新とかはしない)

@modernjazkobuch


椎奈に服を選ぶのは、やっぱり難しいし、投げ出してしまいたくなるけれども。選んだ後の彼女の喜びようはとてもかわいらしくて。結局いつも、彼女のために試行錯誤して、気が付けば数時間を費やしている。


(最近は白系統の服が多かったから、黒系統を増やしたいな)



◇ ◇ ◇



・・・結局選んだのは、ベースを白のブラウスとした、黒のジレ、臙脂色のフレアスカート。


個人的な認識だが、椎奈には、フリルやミニスカートではなく、無彩色(モノクロ)やそれに近い、いわゆる「地味」である服が似合うと思うのだ。というか、ファッションセンスのない僕のような人間が不用意に強調の強い色の衣服を選ぶと、かえって椎奈の美しさを損なうことになりかねない。


・・・・・強いて着色するなら、緑?いや、青だろうか。


ともかく今の僕は、椎奈の服を選んだ疲労感でいっぱいだった。彼女が足を運ぶのはおおよそ高級店で、しかも僕の選んだ一式を即金で払ってしまうのだ。


金額は・・・・・想像したくない。というか実際に一度聞いて後悔した。選ばされる頻度はそう高くないが、それでも1シーズンに1度はこうして買い物に連れ出される。そのため、僕としても責任重大である。僕の胃が痛いのでやめてほしい。というか、やめるように言っているが聞かないのだ。


「椎奈さん?あなた、僕が選んだ服について周りからなんて言われますか?」


とりあえず牽制球を。


「たまに、どうやって選んでいるのか尋ねられますよ」


・・・それ、実際に言葉に出すレベルのヤバさってことなのではなかろうか。


「ですが、啓さんに選んでもらったことを話すと、納得されますよ?」


それ、僕のファッションセンスが皆無だってことが周知の事実だってことかな!?


「何故か、曖昧な表情で『紫乃宮はシィのだから』とか言われました」


─────これ、僕が椎奈のペットかなにかだと思われてるのかな?


「ほ、他にはなにか言ってなかったの!?」



このままでは人間枠からも外されてしまうと焦る啓。



「お幸せに、と」


(あ、これ夫婦(そういう)扱いされてるね)



普通、思春期の健全な男子高校生であれば、何らかの精神的動揺を引き起こすだろう扱いをされていながら、啓に動揺は一切ない。要因としては、同様の扱いをされることが珍しくないのが一つ。もう一つは、夫婦と(そう)いう認識をされるような距離感であることを自覚しているのが一つ。


椎奈は、人と関わるのが苦手なわけでも、嫌いなわけでもない。けれど、椎奈()の一番近くに居るのが(椎奈)であり、互いに最高の理解者であることを、誰よりもよく知っている。


一番仲の良い者どうしをくっつけて考えるのは、思春期の学生の恋愛観を鑑みれば、むしろ自然と言えるだろう。


しかし─────、


「どういうことですかね。まるで、それが喜ばしいことではないかのように」


(あぁ。そういえばこの人(椎奈)、天然だった)


黒い部分があるのに天然なんて事例は、少なくとも啓は、椎奈以外に知らない。というか、その二つの性質が共存するものなのかについて、未だに懐疑的であるが。



「……少なくとも、私は幸せですよ。他人()が何を思おうと、他人()に何を言われようと、私が今幸福を感じていることを否定することはできません」


口の端を少し歪めて、椎奈は言う。目端が細まっていることを見るに、割と腹に据えかねているらしい。というか、溜息が怖い。何が怖いって、怒りを吐き捨てるような、割と淑女にあるまじき態度である。


なお、目端の細まりが見えるような距離であることについて、両者が疑問を持つことはない。


それが、()()()()()()()


でも、それは─────


「それは、ちょっと違うと思うよ?」


彼女の友人は、傍観者(観客)に甘んじなかったのだ。他人の恋愛を観るのではなく、友人の恋愛を助ける。ヒロイン(パンダ)としてではなく、陽乃本椎奈(友人)として。()()()()()考えるなら、友人が、恋人関係でもない男に毎日弁当を用意したり、休日でも平日でも構わずずっと一緒にいたりする。傍から見れば、それはとても歪な関係に見えるのだろう。『幼馴染』というだけでは説明を付けられないだろう。


─────まあ、恋愛感情なんて、抱いてはいないのだが。


「違う、とおっしゃいますと?」


でも、これを口にするのは無粋というものだろう。


「まぁ、色々ね。その子は、真っ当な価値観を抱いた、友人思いの人だってことかな」



そう言って、啓は言葉を濁した。


令和?知らんなぁ・・・? 


てんの・・・上皇陛下って、身近な存在ではないけど、日本人の心の中にいる『みんなのすごいお爺ちゃん』みたいに感じるのは私だけだろうか?



気に入ってもらえれば、コメント・メッセージ・ブックマークよろしくお願いします!!




また、誤字・脱字の報告、言葉の誤用等のミスについても、御報告頂けたら幸いです♪


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