怪異の始まり
やる気があるうちに2話。
ついでに、琴乃は、死んでないのに...彼女、植物状態なだけなのに...なんで、死んだ事になってんだよ(今更)
「あやつは、何を...」
「知らん。あんな自由人は忘れておけ」
沢山の人が忙しく仕事をする中、僕は、下を見ていた。
目線の先には、色々な景色が広がっていた。
美しい風景、
太陽の沈む前の空、
他にも
パソコンの画面に映る少女?の姿
或いは、男性の泣いている顔
そして、"それ"を見て、僕は決めたのだ。
"希望"を望む彼に、幸あれと
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冬馬は、いつも様に、1人で帰路についた。
高2になり、1人になった彼は、影の様な存在になっていた。
気にして、声をかけてくる奴も居た。しかし、会話が弾むことはなく、ネガティブな発言をして、喧嘩して...
結果、完全に1人になった。
唯一、変わらないのは、もう、目覚める事は無いと言われ、病院で植物人間となった彼女だけだ。
気がつけば3学期。
しかも、もうすぐ1つ上の学年は、運命のあの日を迎える。
先輩達は、1秒を、1秒をと鬼気迫っており、話せる人などいない。
部活には、事件の日以来、行ってない。
もしやっても...いや、考えるだけ無駄だ。
逃げたのは、私なのだから。
チャリを漕いだ。
周りは街灯が光っており、暗い夜道を照らす。
「...やばっ、もうこんな時間かよ。」
13日の金曜日とはいえ、10時を過ぎたら、少しは驚くものだ。
最後の曲がり角を左折した時、黒い猫が飛び出して来た。
(⁉︎、ちょっ、マジかよ)
無理に回避しようとしたが、それによって、こけてしまった。
冬馬と自転車は、物凄い音を立てて倒れたが、猫は、無事だった。
「あぶねー、本当に付いてないわ。次は気をつけろよ」
そう猫に言い放ち、自転車を戻そうとした。しかし、猫が這い寄るって来て、手に噛み付いた。
「...ちょっと、やめようか。こんなの、知らないよ」
まだ噛み付く。目を見ると、'撫でろ'と言わんばかりの目をしていた。
冬馬は、とりあえず撫でて見た。
猫は、噛むのをやめた。
そのまま、撫でていた。色んな事があったなと、これまでを振り返りながら。
そして、彼女について考えたとき、頭を打ち付けられる様な痛みを感じ、気絶してしまった。
なんとか、目が覚めた。
そして、気づいた。
彼が立っているこの場所は、彼にとって見覚えのない場所だということに。
多分、3話は、軽く済むはず
不定期更新なので気長に待って下さい