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『第六話 ダンス!ダンス?ダンス!?』


「嫌だー!!私は運動神経皆無なんだー!!」


駄々をこねている私をコウさんは楽しそうに引きずっている。


「駄目だよー、杏樹ちゃん。逃げようとしちゃ」

「逃げるに決まってるじゃん!!この鬼畜双子がー!!」


そう、私は最悪なことにこの双子に昨日会っているのだ。


それは、食事中の出来事だった―。


**********


私がリョウさんに作ってもらったオムライスをダイニングで食べていると…


「あ、君が杏樹ちゃんでしょー?」


そう言って、この双子が食べている私の元へ近づいてきたのだ。



「はい、そうです。…ソウさんとコウさん、ですよね?」

「そうだよー、僕がソウで」

「僕がコウ!」


見分けがつかない…。

一人称はどっちも僕だし、髪はピンクに目は茶色。

きっと、一緒に住んでるうちにわかるようになる!はず…。

自信ないけどね、でも希望はもったほうがいいんだよ!!


「そういえば、杏樹ちゃん。さっきシグレからマナー習ってたよねー?」

「え…」


嫌な予感がする…。


「僕達が今から食事中のマナーを見てあげる!」

「そのほうが早く上達するでしょ?」


余計なことをしやがってこの双子がぁあああ!!

夕飯ぐらいゆっくり好きなように食べさせて欲しいよ!!


「い、いや、お断り―「見てあげるね!」」


・・・。


**********



結局、マナーを見てもらうことになりせっかくの夕飯の味がわからないぐらい疲れたのだ。


そんな出来事があり、私はすっかり双子が苦手になってしまった。


「僕達と杏樹ちゃんじゃ、身長の差がありすぎるねー。じゃあ…」


双子の一人が私を見ながら何かを呟くと、いきなり視線が変わる。

さっきより40cmぐらい上に上がったのだ。


「はっ!?え!?」


理解できずにいると双子は教えてくれた。


「ちょっと、術で身長伸ばしただけだよー」

「へぇー、そんなこともできるんですか!ますます楽しみ~!」


早く、教わりたい!!


「はい、1、2、3」


地獄の授業が始まり、私は歩きづらいドレスに着替えて双子とダンスの練習をする。


一人がリズムを取り、もう一人が私と踊る。

基本的な足のステップから始まったが…。


「あ″ー、疲れたー!!」


意外にもダンスは体力を使うものだった。

げっそりと椅子に座る私に双子は笑みを浮かべた。


「杏樹ちゃん、まだまだ覚えることはいっぱいあるよー!」

「体力づくりも必要だし、毎日5分間走ろうか!!」


運動がだいっきらいな私に走れとか…


「嫌です!!ダンスだけでも疲れてるんですよ!?」

「えー?でも、レイは走らせると思うよ?」

「次の授業、武道でしょー?よかったね!」


全く、良くない!!

これは何がなんでも逃げないと!

私はドアに向かって走り出した。

あと、ドアへ数歩…というところでドレスだったために足を引っ掛け見事に転んだ。


「・・・」

「「…ぶっ、」」


2人が同時に噴出したと思ったら、次の瞬間大爆笑が沸き起こる。


あいつら…(怒)




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