『第一話 拉致?された』
初投稿です。拙い文章ですが、よろしくお願いします(*´ω`*)
百合央 杏樹。5歳。
ここはどこでしょう。
私は確か教会にいたはず。
私は生まれて間もない頃、教会の前に捨てられた。
そして、三歳になったとき前世の記憶が蘇り転生ってあるのか、と驚愕したのだ。
百合央、という苗字はこの教会の教父さんの苗字だ。
杏樹と言う名前は、この教会の人が付けてくれた。
すくすくと5歳まで育っていたのに、いきなり豪邸にいた。
なんだこれ、どっきりか?
私はベッドで寝かされていて、部屋もありえないくらい広い。
混乱しながら状況を確認する。
まず、可能性を上げていこう。
1、拉致された
2、夢の中
3、教父さんの家かその他教会関係者の家
4、勘違い
5、どっきり
6、異世界にトリップした
一番は2,3だったらいいんだけど…。
4はないよね、どう考えても。
1か…。普通拉致だったら手足縛っておくよね?
自由なんだけど。それに私さらっても何の意味もないし。
5はそんなことやる人いない。それにこんな豪邸借りてやらないと思う。
6はあながち出来ないかっていうと疑問なんだよね。
だって実際、私転生したし。
う~む…。
カーテンを開けると、どうやらここは2,3階らしい。地面が遠い。
逃げるわけにもいかなくなった。
さて、どうしようと考えているとノックされた。
「起きたー?」
「え、あ、はい」
一応答えたけど、どう考えてもおかしい。
現れたのは10代後半くらいの若い男の人だった。
なんと、青色の髪に緑の目をしていた。
え、ちょっと、何それ。
しかもイケメンである。
まぁ、いろいろと聞きたいことはあるが、私はこの人を見たことがない。
つまり。
「私をさらったのは貴方ですか。ロリコンの変態ではイケメンでも引きです」
真顔で言いたいことを言わせてもらった。
いやぁ、すっとした!
「え、この子まじ5歳?」
「そうです。教父さんが言ってたでしょう?」
あ、もう一人入ってきた。
銀髪に紫色の目。眼鏡をかけている。イケメン。
なんなの、イケメンしかいないの?
それに今、教父さんって言ったよね。
じゃ、さらったわけじゃないのか。
「貴方達は誰ですか?」
「俺等はヴァンパイア。お前はこれからここに住んでもらう」
入ってきた赤色の髪に金色の目をした人が答える。
まだいたんだイケメン集団。
こんなにいるならアイドルグループがつくれるかもね…。
私は別のことを考えることにして、現実逃避をした。
え、何言ってるのこの人。ヴァンパイア?冗談?
あ、待って。私の転生も知らない人が聞いたら冗談だと思われる…。
ならヴァンパイアもいるじゃ…?
「私を住ませる目的は?」
「復活早いな…。目的は、霊力をもらうため」
霊力?なにそれ。
「すべて話します。杏樹さん、来てください」
眼鏡さんについていって、部屋を出た。
さっきの部屋よりももっと広い場所にはあと2人ほどいた。
紫の髪に銀色の目をした人と、金髪に碧眼の人。
イケメン見飽きた。
美人は3日で飽きる、が証明されるかもしれない。
ソファに座らされて、説明開始!
長いから割愛だけどね!
じゃあ、箇条書きにしてくと
・この家に住んでるのは全員ヴァンパイア。(私を除いて)
・ヴァンパイアは7人いて、今ここにないのは双子らしい。
・名前は青髪緑目はリョウ。眼鏡さんはシオン。赤髪金目はレイ。紫髪銀目はシグレ。
金髪碧眼はサクヤ。双子の兄はソウ、弟はコウ。
色のバリエーション豊かだな。
・霊力は人の体の中にあるもの。たくさんある人は術も使えるらしい。
・それで私は霊力が異常にあるらしい。知らんわ。
・そして、ヴァンパイアは霊力を吸うらしい。
「え?人の血を吸うんじゃないの?」
「霊力が少ない人は血から吸うしかありませんが、多い人は血を吸わずに吸えますから」
「へー」
なんか嫌な予感が…。
「試してみます?」
「お断りします」
「残念ですね。……どっちみちあとでそうなりますが」
ぼそっといった呟きは聞き取れなかった、ということにしておく。
そのほうが平和だ。
まあ、一通り説明を受けて部屋に戻った。
今日一日は休めって言われた。
お言葉に甘えて休みます!疲れたんで!