表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

グルメ家の話

作者: puru

T氏は困っていた。歳は60ほどだろうか、だが精力有り余る、といった雰囲気がある。

T氏は自他にみとめるグルメ家だ。方々へ行って食べた話を友人たちにするのがT氏の人生の楽しみであった。

だが、世界中のあらゆる食べ物を食べたT氏は、友人たちに話す事がなくなりはじめていた。

「今度の会食で、何を話せばよいものか、インパクトのある食べ物は無いものか・・・」

頭をひねり悩んでいたが、いい考えが浮かんだのか、さっそく準備に取り掛かる。

「これなら、友人たちたちも、驚くに違いない。」


長方形の大きなテーブルのある部屋に、T氏と友人達が入る。

「今回は、どんな話が聞けるか、楽しみですなぁ。」

「ええ、楽しみにしていてください。」T氏が友人たちに、椅子をすすめながら言う「とっておきの、話ですので、まあ座って・・・」

友人たちが座ると、さまざまな食べ物が運ばれてくる。

「これは、また、豪勢ですな。」

さっそくと友人たちが食べようとしはじめる。

「・・・?、これは食品サンプル?、ではないですか。」

「ええ、そうです、もっと近くで、見てみてください。」

どういうことだと、友人たちが顔を近づけると、T氏が手元のボタンを押した。すると、食品サンプルが割れて、人形の首が飛びだす。友人たちは驚き、椅子をひっくり返してしまった。

その反応をみて、満足したT氏は。

「それでは、今日の話は、人を食った話です・・・・」










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ