200文字詩篇 蛆虫の歌(200文字) 作者: 竹井閑山 掲載日:2015/03/19 ん? 白いな ここは 暑くもなく 寒くもなく 私ひとりのために あてがわれた空間 いま これを書いている 私の体が朽ち果てても 妻が不義で産んだ娘(こ)が 世を去ってさえ なお 同じうたを きっと ここでうたっている たとえ羽化したところで 所詮は蠅 苦労して世に飛び出しても 追われ捕えられ叩きのめされ そして潰されるのがいいところ それならいっそ居心地の良い この白い器にとどまって かわいいあの娘(こ)のお小水が 放たれるのを待っていよう