表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

200文字詩篇

蛆虫の歌(200文字)

作者: 竹井閑山

ん?

白いな ここは

暑くもなく 寒くもなく

私ひとりのために

あてがわれた空間


いま これを書いている

私の体が朽ち果てても

妻が不義で産んだ()

世を去ってさえ なお

同じうたを きっと

ここでうたっている


たとえ羽化したところで

所詮は蠅

苦労して世に飛び出しても

追われ捕えられ叩きのめされ

そして潰されるのがいいところ


それならいっそ居心地の良い

この白い器にとどまって

かわいいあの()のお小水が

放たれるのを待っていよう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ