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夏生詩集2

四季の思春期

作者: 夏生

春はハラハラとして

夏のように暖かくなろうか

冬のようにつめたくなろうか


迷いに迷いながら

自分の身から生まれた

ぬくもりを放つ


ちがう、ちがうんだ

もっと強く

もっとはっきり

残したいのだ


春はもどかしくなって

強い風を呼んだり

激しい雨をつれてきたり


自分がなんであるか

はっきり示したくて

何のために在るのか

知りたくて


揺れる思いのままを

投げ掛ける

加減がわからず

思わぬ暴力になることもある


春はよく泣く

雨の中にごまかしながら

声をあげてよく泣く


生命を呼び起こす力があると

気づかず

ぬくもりに喜ぶ声が聞こえず


定まらない自身を憂う

四季のなかでもっとも

華やかで美しく煌めいている

ことに気づかずに




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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんは。読ませて頂きました。 一言感想で申し訳ないのですが、個人的にとても好きな作品でした!
2014/03/29 21:38 退会済み
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