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本当は、後半は、次の話しになる予定でした

遂に先行者がその姿を現す

「今回の事件は、木崎姫子の婚約者騒動が引き金になっている。三人の婚約者候補が居て、その一人が狙われた。残り二人が犯人の可能性が高い」

 真兎の説明に歩が手をあげる。

「だったら、二人とも確保して、とじこめておけば? そうすれば、事件の進展は、防げるよ」

 真兎が肩を竦めて言う。

「俺もそれをしたいが、上からストップが掛かってる。学生生活を崩すことなく魔約を解決しろとのお達しだ」

 ツモローが愚痴る。

「上の奴等は、勝手な事ばかり言う」

 真兎が頷く。

「どこの組織でも一緒だ。相手も絞り込まれているから、残りの二人に張り付くことにする。メンバーは、炭都瑠宇久には、歩とツモローと俺。三羽菱代に千剣と亜李子だ」

「解りました。行きましょう、千剣さん」

「了解した」

 亜李子と千剣がさっさと移動する。

 そして真兎達が移動しようとした時、モゴが来る。

「遅れてごめんなさい。貴方にこれを渡しておくわ」

 モゴの手から真兎に警棒が渡される。

「何だ、これ?」

 モゴが時計を見ながら言う。

「護身用の武器と思っていて。あちきは、時間がないから」

 そのまま、部屋を出て行くモゴ。

「落ち着きが無いな」

 真兎の言葉に歩が言う。

「八刃の上の人間って色々と忙しいから。トー姉もあまり授業に出れないし」

 そんな会話をしながら、瑠宇久のところに向かう真兎達であった。



「警護ですか?」

 朱雀エリアにある、数百個の個室型アトリエの一つに居た、中等部三年生、茶髪の少年、三羽菱代が居た。

「はい。ところで、あなた自身は、今回の婚約の件は、どう思っていますか?」

 亜李子の質問に、菱代が苦笑する。

「仲良くしているけど、結婚しても、お互いの好きな物を優先しようと言ってるよ」

「それは、他に好きな女性がいるって事か?」

 千剣の質問に菱代は、書きかけの絵を指差して言う。

「これだよ、木崎さんも友達の油上さんと創作活動を行っているらしい。かなり力を入れてると聞いてるよ」

 亜李子がメモをしながら言う。

「そうなると、あなた自身には、婚約については、肯定も否定もしていないと言う風に受取ってもいいのですね?」

 菱代が肩を竦めて言う。

「正確に言えば、下手な女と政略結婚するくらいなら、割り切れて、理解がある木崎さんと結婚する方が良いと思ってるよ」

 その時、猫の魔獣が現れる。

「早速、拙者の出番ですな」

 千剣が、ペンダントをかざす。

『百母栗理との約定を持ちて、この装備を寄り座しに、輝石獣よ獣晶し、我が力になれ、強風隼』

 千剣の直ぐ上の空間に穴が開き、強風と機械を纏った隼、強風隼が飛んで来て、千剣の背中に密着する。

 強風隼の体に装着されていた装備が、千剣の体に展開される。

 頭には、目を特殊ガラスでカバーするヘルメット。

 両肩、両腕、肘先、腰、膝下に強化パーツが装着される。

 最後に千剣が、自らの刀、抜いて構える。

「まいる!」

 背中の翼『ジェットウイング』で一気に加速して、猫の魔獣の中心に入ると千剣は、腕の『ジェットブースター』を起動させる。

神威爪カムイソウ

 高速の暫撃が、周囲に気の刃を伸ばして猫達を切り裂き、全滅させる。

 肩を竦める菱代。

「これで、魔約者が判明しましたね」



「こっちには、来なかったから、十中八九魔約者は、こっちの炭都だな」

 携帯で連絡を受けた真兎が、柔道部の部員として、練習している瑠宇久を見る。

『だったら、簡単で良いのだけど?』

 亜李子の答えに眉を顰める真兎。

「どういうことだ? 何か裏があると言うのか?」

『今回、魔獣の数が少なすぎる気がするの』

 その時、猫の魔獣達が現れる。

 一気に瑠宇久に襲い掛かる猫の魔獣、真兎が舌打ちをして、もらったばっかりの警棒を伸ばして、瑠宇久にとりつく猫の魔獣をはたく。

 慣れから直ぐに逃げていく部員達を尻目に、歩とツモローが輝石獣武装をして、片付けに入る。

「候補者全員が襲われるってどうなっているんだ?」

 真兎の呟きに答える余裕がある人間は、居なかった。



「結局、どうなってるの?」

 翌日の朝の教室で歩が亜李子に尋ねる。

「今のところは、不明ね」

 ツモローが割り込んでくる。

「ラビット先生の推理が間違ってたって事は、無いのか?」

 亜李子が首を横に振る。

「ラビットの推理が外れていたとしたら、あの三人が襲われるのは、おかしい。今回の件は、木崎さんの婚約者争いには、間違いない」

 そこに、織羽が星語明日と共に教室に入ってくる。

「聞いたよ、大金持ちのお嬢様の婚約者候補を狙った連続殺人事件だって?」

 歩が手を横に振る。

「殺人は、起こってないよ」

 笑いながら織羽が言う。

「解ってるって、でも、うちの実家もそうだったけど、名家って、下らない事で争うよね」

「お金や権力が絡むと、醜い争いに発展するものです」

 亜李子が答えに歩が眉を顰めて言う。

「よく解らないよー。トー姉も長になって、新しい家も出来たけど、大変そうだよ」

 亜李子が苦笑する。

「義務を重んじるからですよ。権利だけに目が行く人間には、解らない話しですね。それよりも、昨日の襲撃の真意を掴まないと」

 星語明日が戸惑いながら言う。

「もしかしたら、片一方が自分を犯人だと悟らせない為の嘘の可能性があるのでは、無いのですか? 確か、一方が少なかった筈ですよね?」

 千剣が頷く。

「拙者が相手した方が少なかった」

 その言葉に歩が宣言する。

「決まり、今日の放課後、三羽先輩の所に行こう!」

 同意する、一同の中、亜李子だけが、星語明日を凝視していた。



「何を調べているの?」

 3Sの部屋で、資料チェックをしていたモゴが亜李子に言う。

 亜李子は、過去の魔約事件リストを広げながら言う。

「ここ最近の魔約ですが、まるでこちらを困惑させるような魔約が多くありませんか?」

 モゴが頷く。

「確かにね、正直、初期のオーフェンが関っていた時に近い、感じを受ける。でも、オーフェンの残党でも関っていたら、術の痕跡等でこちらも気付くよ」

 亜李子が少し考えて言う。

「可能性としかいえないのですが、魔約種が発生する場所に、こちらが困惑する願望を持つ人間を誘導したとしたらどうなりますか?」

 モゴが自分の資料を閉じて言う。

「十分に検討に値する可能性だね。そうなると相手は、オーフェンの残党、それも予知系の奴が関ってる可能性が高いわね。そっちの能力者は、かなり目立つから、直ぐに発見できると思うけど、外から指示するだけなのかも……」

「織羽さんと同じクラスに居たとしたら、気付くのが遅くなるって事は、ありませんか?」

 亜李子の言葉に、モゴが複雑な顔をする。

「心当りがありそうな口調だね」

 頷く亜李子であった。



 放課後、菱代が3Sの詰め所に呼び出される。

「魔獣に襲われた僕が魔約者と疑われる根拠は?」

 ツモローが自信たっぷり言う。

「ほぼ同時期に残った容疑者が襲われて、襲撃での魔獣の量が少ないとなれば、犯人は、決まったものだ!」

 溜息を吐く菱代。

「更に裏をかいた可能性は?」

 言葉に詰まる歩達。

 真兎が頷く。

「そうだな、だから言っただろうが、もう少し考えてから行動しろって」

 しかし、ついさっき入ってきた亜李子が断言する。

「いえ、今回の魔約が、あなたを木崎さんの婚約者にする事だって事は、明確です。ですから、暫くここに居てもらいます」

「証拠を示せ!」

 菱代に亜李子が言う。

「同じ系列の魔獣が、違う魔約で同時に発生する事は、無いそうです。これは、実績から証明されています。そして、今回の襲撃で、瑠宇久さんは、負傷を負いました。だから、魔約の目的が、貴方を婚約者にするとしか考えられないのです」

 真兎が眉を顰める。

「おい、別の可能性もある筈だぞ?」

 亜李子が強く首を横に振り告げる。

「歩さんとツモローさん、はっきりした証拠がない以上、自白させて下さい」

 そう言って、歩とツモローに菱代を任せて、千剣と真兎を連れて、部屋を出る。

「何が目的だ?」

 真兎が疑惑の視線を向けると亜李子が言う。

「それでは、木崎さんの所に、他の婚約者候補が居ないか確認に行きましょう」

「それは、どういう意味だ?」

 千剣の質問に亜李子が答える。

「念のための用心です。もしかしたら、第四の候補者からの襲撃があるかもしれないので、気をつけていてください」

 亜李子達は、姫子のところに行く。



「それでは、他には、婚約者候補が居ないのですね?」

 その言葉に姫子が頷く。

「はい。少なくとも、私は、聞いた事は、ありません」

 姫子の親友、穂音がいきり立つ。

「そんな事より、どうして三羽を疑うの! 彼も狙われた筈ですよ!」

 千剣が答える。

「狙った魔獣の量が少なかったからだ。他の二人が、実害があるのに、菱代さんだけ襲撃が薄いのが証拠」

 苛立つ、穂音。

「でも!」

 何か、強い反論が来る前に、亜李子が立ち上がり、頭を下げる。

「ありがとうございました」

 姫子の教室を離れてから、真兎が言う。

「そろそろ、本当の事を言え。何が目的だ?」

 亜李子が肩を竦めて言う。

「餌は、撒きおわりました。後は、魔約者が掛かるのを待つだけです」

 そして、その言葉を待っていたように、3Sの部屋の周りに猫の魔獣が現れる。

 3Sの部屋の中から、歩とツモローが出てきて応戦する。

「どういうこと? 三羽先輩は、魔獣を召喚した様子無かったよ!」

「この量、やっぱり、瑠宇久が犯人か!」

 亜李子が首を横に振り、断言する。

「違います。魔約者は、貴女です!」

 そう言って、亜李子が指差した先には、今回の婚約者騒動とは、関係ない筈の姫子の親友、油上穂音が居た。

 隠れていた穂音が戸惑いながらも反論する。

「何の根拠があって、そんな事を言うのですか!」

 真兎が肩を竦めて言う。

「なるほどな、さっきの質問は、婚約者候補の確認じゃない、三羽の魔約者疑惑を無くす為の行動をあいつにとらせる為の撒餌だった訳だな」

 魔獣と戦いながらも、頭に疑問符を浮かべる歩達。

「どうして? 油上先輩が、三羽先輩を婚約者にしても、何の得がないよ?」

 亜李子が淡々と答える。

「簡単です、今回の婚約者候補達は、実は、それほど今回の婚約の事を重要視していません。三羽さんもそうですし、妨害が発生したのに部活に出ていた炭都さんもそう。三津日さんに至っては、他に恋人を作って、流れても別に構わないって態度までとっています。同時に木崎さんも、婚約者に何も求めていませんでした。なのに、婚約問題が魔約の焦点でした。導き出される答えは、一つ。木崎さんと一緒に創作活動をしていた油上さんが、他の婚約者とだと、自分達の創作活動の邪魔になると考えたからです」

 穂音が怒鳴る。

「そうよ! 姫子は、ようやく見つけた、仲間なのよ! その仲間を奪うかもしれない人間より、認めてくれる人が良いと思っていけないの!」

 そのまま、猫の魔獣を取込、魔約獣と変化して、亜李子に襲い掛かる。

 輝石獣武装をすませた千剣がその攻撃を防ぐ。

「この後、どうするんだ?」

 真兎の言葉に亜李子が、自分達が来た方を向くと、姫子が居た。

「穂音、止めて! 私は、どんな人と結婚しても、創作活動を止めないから!」

『……本当?』

 穂音の言葉に、姫子が涙ながらも頷く。

 魔約星が拒絶反応を起こす、そこに歩のスターブラスターセットした矢が命中する。

『スターダスト』

 魔約星が粉砕され、そして元の姿に戻っていく穂音と抱き合う姫子。

「一生、一緒に本を作りましょうね!」

「一緒にキラ×アス本を作りましょう!」

 穂音の言葉に、姫子の目が鋭くなる。

「勢いに乗せても、次の本は、アス×キラよ!」

 舌打ちする穂音であった。

「何の話をしているの?」

 歩が首を傾げるとツモローが言う。

「もしかして、二人の創作活動って同人誌? それもヤオイ?」

 カップリングで、言い争う姫子と穂音をほっておき、亜李子は、駆け出す。

 それに気付き、慌てて後を追う、真兎。



「どうしたんだ?」

 真兎の言葉に、向かいの校舎の屋上についてから亜李子が言う。

「やはり、貴女が、裏で動いていたのね?」

 亜李子の視線の先には、星語明日が居た。

「貴女に正体がばれると予知をしていましたが、これほど早いとは、思いませんでした」

 亜李子が真兎に周囲を警戒する様に視線で指示を出してから言う。

「三羽さんの襲撃が少なかった事を知っていた。それがひっかかりの始めです。貴女としては、ミスリードを引っ張り出すための言葉だったのかもしれませんが、それがきっかけで魔約が都合よすぎる事実に気付きました」

 溜息を吐き、星語明日が言う。

「私もまだまだと言う事ですね。私は、先行者、七輝シチキの一人、導輝ドウキ。私達、先行者の目的は、一つ、この世界を新たな段階に進ませる事。その為には、八刃に守護されたこのままの状況では、いけないのです」

 星語明日、導輝が、ペンダントを取り出して見せる。

「魔約で発生した力を界門円カイモンエンに取込、現在は、狭い異界の繋がりを広げます。そうする事で、異界との争いが生まれ、更なる高みに人類を導くのです」

 そして、モゴが屋上に上がって来て言う。

「遅れてごめんなさい。とにかく、そのこがここ最近の魔約の首謀者だね?」

 モゴが、掴まえようと近づくが、後一歩のところで、大きく飛び退く。

「残念だが、導輝には、手を出させない」

 導輝の前に立つ剣士の姿をしたそいつを見て、モゴが驚く。

「どうしてあんたが、生きてるの! オーフェン、六頭首の一人、ファザード!」

 その言葉に、剣士、ファザードが言う。

「オーフェン六頭首は、滅んだ。我は、先行者、七輝の一人、剣輝ケンキだ」

 モゴの驚きぶりに亜李子が質問する。

「オーフェンの残党が、先行者に関っている可能性は、十分にあった筈ですよね? 何で驚いているのですか?」

 そこにヤヤが現れて言う。

「六頭首になれば、別なの。八刃は、敵幹部が死んだかどうか確認しないほど甘い組織じゃない。ファザードの死は、先の百母の長が確認しているのよ」

 空間が軋み、世界が断絶され、モゴと同じ年位のロングヘアーの少女が現れて言う。

「これは、西瓜スイカに確認に行かないと行けないわね」

 剣輝がその少女を見て言う。

「八刃三強、必殺の白手、ヤヤに、完全な世界、アンまで揃うとは、あの撒餌は、この時間を稼ぐ意味もあったのですね?」

 新たに現れた少女、間結マムスビ闇が言う。

「諦めなさい、私の結界を打ち破れる者など、世界でも数える程しか居ない」

 その時、結界の外から声が響く。

『そうだな、これで、最後の一人、激烈たる勇者、一刃カズバが居れば、存分に楽しめたかもしれない』

 その声に、モゴの顔に戸惑いが浮かぶ。

『百母西瓜の名の元に、この寄り座しを用いて、ここに獣晶せよ、界破楔竜カイハセツリュウ

 凄まじい衝撃音と共に、闇の結界が粉砕される。

 そして、老齢なのに、強い戦闘意志を感じさせる瞳を持つ男、百母西瓜が現れる。

「おじいちゃん! 何の冗談!」

 モゴの言葉に西瓜が告げる。

「解らないのか?」

 モゴが頭を振る。

「そんな訳ないもん!」

 ヤヤがモゴに近づくと腹に一撃を決めて、気絶させると真兎に渡す。

「あの人が、先行者についた以上、ただですまない。亜李子ちゃんと一緒に逃げて。ついでに学園全域に避難勧告もお願い」

 モゴを受取りながら真兎が言う。

「そこまでする事なのか?」

 ヤヤが頷く。

「相手が悪すぎる。かつて、三強の一角と呼ばれていた人。現在でも一対一で勝てる人間は、お父さんか、霧流の長くらいだよ」

 刻一刻と高まるプレッシャーに真兎が頷き、亜李子と一緒にその場を離れようとした。

 そこに小較達がやってくる。

「凄く面倒になったね」

 闇が言う。

「裏切るのは、かまわない。八刃は、裏切られないと思っている程、甘くない。少なくとも私は、裏切られる事には、慣れているわよ。でも、裏切った以上、死は、覚悟しなさい!」

 西瓜も不敵な笑みを浮かべる。

「大戦の経験者と戦えるのは、楽しそうだが、残念だが、次の機会だ。もっと楽しい戦いになるのであろう?」

 西瓜の言葉に導輝が頷く。

「はい。獣輝ジュウキ様には、白風と霧流の長と戦う、運命が待っています」

 心底、楽しそうに西瓜、獣輝が言う。

「あいつ等と、死闘をする、間違いなく世界最強の戦闘になるな。その為に、私は、先行者になったのだからな」

 ヤヤが、闇の前に立ち言う。

「逃がすと思いますか? 闇様に、結界だけに集中して頂ければ、貴方にも敗れない結界が出来ます。ここで終らせます」

 闇が、その準備を始めた時、空間が再び歪む。

「結界には、正しい空間が必要、あたしの支配眼で、空間を支配すれば、結界を張れは、しない」

 小較が声をする方を向く。

「まさか、瞳子トウコどうして!」

 そこには、初代3Sメンバーの一人、豆田マメタ瞳子が居た。

「あたしは、七輝の一人、瞳輝トウキよ。あたしは、導輝の考えに賛成した。一部の人間だけが戦う、そんな物は、間違ってる!」

 そして、七輝達は、空間の歪みを使って消えていく。

 集まった八刃のメンバーが重苦しい空気を作る中、亜李子が確認する。

「対抗勢力が生まれたと思って良いのですね?」

 ヤヤが頷く。

「そうね、また、本格的な争いが始まるよ」

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