第六話:入院
純は咲の入院している病院へ急ぐが、事件に合う。そして尾崎先輩現わる。
右に曲がるといきなり居眠り運転のトラックが突っ込んできた。
純は持ち前の反射神経で左の方へ転がり回避した。
しかし、トラックも左へそれて純めがけて突進。
もう駄目だと思った‥‥その時!
‥‥‥純は目を開くとそこは病院の中だった。
どうやらあのあと気絶してしまったみたいだ。
そして純の左足には包帯がグルグル巻きに巻かれていた。
医者の話によると純はひどい捻挫や足の数ヵ所を骨折してしまったみたいだ。
そして気付いてみると、隣には咲と小さな女の子が純と同室で入院していた。
「姉貴!」と、純は声をかけた。
「純、心配かけてごめんね。てか純大丈夫?」と、申し訳なさそうに咲は言った。
「こんなもん平気だよ!」と、純は笑ながら言った。
「そう言えばここまで運んできた尾崎さんて人に感謝しなさいよ!」と咲は思い出して言った。
尾崎‥‥明の先輩か!と、思い出した。たしか倒れたふりしてた人だ!とその時の映像を回想した。
そしてしばらくすると、病室に明が勢いよく入ってきた。
「明、見舞いに来てくれたのか。」と、純が言った。
すると明は思いもよらぬ返答をしてきた。
「純?何でこんなところに‥‥てかなんだよその足!」
純には何がなんだか分からなかった。
「あ、明?俺が入院してるから見舞いに来たんじゃ‥‥」純は言う。
すると明は純の隣にいた小さな女の子に寄り添い
「実は‥‥こいつ俺の妹なんだ‥‥」と言った。
純は一瞬明が何を言っているのか分からなかった。
しばらくするとやっと事を理解し
「明に妹いたんだぁ‥‥」と納得したように言った。
すると小さな女の子がいきなり
「お兄ちゃん、お腹すいたぁ」と言い出した。
明は
「はいはい」と言うとどこからともなく明専用鍋とコンロと食材を取り出して凄い早さでお粥を作り出した。
純はこの時明が料理部に入った理由を知ったのだった。