第五十八話:序章
浜本が400mを走る!そして‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「一組目の方、セットしてください!」
この掛け声で緊張が広がった。
ちなみに浜本が2組目、ソバスチャンが4組目、浩介が5組目である。
浩介「浜本先輩、流れ作ってきて下さいね!」
浜本「おぅ!」
一組目が終わり遂に浜本の番になった。
純はこの後行われる100mのアップを切り上げてまで見ていた。
『ぱぁん!』
一組目が走る。
すごい緊張感だ!
そして遂に浜本の順番になった。
『ぱぁん!』
純「浜本先輩ファイト!」
浜本は先攻逃げ切りで300mまで1位だった。
しかし‥‥
他校がラスト50mで迫ってきた。
純「浜本先輩!そのまま行けば予選通るんで頑張ってください!」
そして、浜本は二位でゴールした。
鈴木「うん、お疲れ。多分予選は通過だ。」
浜本「こんなとこで消えるかってんだ!」
三組目も終わり次はソバスチャンだ!
『ぱぁん。』
レースが始まった瞬間、周りの誰もが凍りついた。
鈴木「やはり400mにおいてこの支部じゃソバスチャンにかなう奴はいないな。」
ソバスチャンの圧巻の走りに誰もが固唾を飲んだ。
ソバスチャンはぶっちぎりの一位でゴールした。
ソバスチャンは腰番号を外すと浩介に近寄り肩をぽんと叩いた。
ソバスチャン「リラックスしてけよ。」
この言葉に浩介は心の奥底に眠っていた何かが動き出した気がした。
浩介「行ってきます!」
浩介はそういうとトラックに駆け込んだ。