第五十七話:来たる新人大会
この日のために練習し、みんな頑張った。いよいよ決戦のとき!!
二学期が始まり、幾日か過ぎ、新人大会も近くなってきた。
純「ハハハ、季節が流れんのは早いなぁ。」
由香「そうね、てゆーか来週もう支部予選じゃない!」
純「そうだな。」
純は明の事を思い浮かべ、何かを決したように言った。
純「俺は‥‥関東一になる。」
由香「純‥‥」
由香には純がなんとなくかっこよく見えた。
そして頬がほんの少し火照った。
【わっ、私ったら何照れてるのよ。】
と思ったのも束の間‥‥
純「やっぱり都で三位ぐらい‥‥」
由香「揺らぐの早っ!」
そしてとうとうその日はやってきた。
━━支部新人
緑山高校
男子
100m‥純、セバスチャン、鈴木
200m‥セバスチャン、浩介、野木
400m‥浩介、ソバスチャン、浜本
女子
100m‥由香、真美、樋口
200m‥由香、亜紀、真美
400m‥亜紀、古屋、ヘレナ
ちなみに初登場の野木は二年、浜本も二年。
樋口は一年、古屋は二年、ヘレナは一年だ!
なお支部新人は二日にかけて行われる。
純「よおし、頑張るぞ!」
まずは400m予選だ!
純「浩介、かましてやれよ!」
浩介「お、おう。」
浩介は緊張して体がかちこちだ。
するとソバスチャンが‥‥
ソバスチャン「浩介、俺はお前と戦いたい‥‥支部では当たれないから、都大会の決勝までお互いに生き残ろう!」
すると浩介の緊張がほぐれた。
浩介「待ってますよ、先輩!」
浜本「じゃぁ行ってくる。」
選手三人は時が来るのをじっと待つのだった。