第五十三話:兄弟〜衝突〜
セバスチャンとソバスチャン、二人の過去とは!!
僕ら兄弟はアメリカのテキサス州で産まれた。
しかし産まれてからというもの、何に関しても才能のある兄と比較されつづける人生。
その事に嫌気がさし何か一つでも兄に勝ちたいと思い、僕らが小学校卒業時に父の転勤先である日本という国の語学を一生懸命勉強をした。
そして‥‥
━━中学校入学日
ソバスチャン「うわぁ!ここが日本の中学かぁ」
セバスチャン「ニホンノガッコデカイネー!」
そして二人は入学と同時に陸上部へ入った。
しかし現実は甘くはなかった。
友達A「うわぁセバスチャン足速いなぁ‥‥」
友達B「同じ兄弟なのにソバスチャンとはえらい違いだな。」
友達A「しーっ!ソバスチャンに聞こえてるよ。」
そう、またしても兄であるセバスチャンと比較されるのである。
ソバスチャン「どうしていつもこうなるんだ‥‥」
その度に兄貴のセバスチャンを恨むようになった。
そしてある日事件は起きた。
それは兄弟二人で買い物に出掛けている時だった。
歩いていると、セバスチャンのファンの女性が写真を取ってくれと言ってきたのだ。
セバスチャンはそれを快くOKした。
そして‥‥
セバスチャン「ゴメンヨ〜、マッタデスカ?」
ソバスチャン「兄貴は人気者でいいよな。」
ソバスチャンが嫌味たっぷりに言った。
セバスチャン「ソンナコトナイネー」
セバスチャンのノー天気な対応に遂にソバスチャンはキレた。
セバスチャン「兄貴はいつもそうだ!俺の気持ちも分からないで、ただただノー天気なだけじゃないか!」
そういうとソバスチャンは走ってどこかへ行ってしまった。
セバスチャン「チョ、マツネー!」
セバスチャンも追いかける。
しかしセバスチャンは足を滑らせてコケてしまった。
セバスチャン「オーマイガー!」
その頃‥‥
ソバスチャンは走りながら思った。
《どうしていつも‥‥なぜなんだ!》
『どん!』
その拍子に何かにぶつかった。
ソバスチャン「痛っ!」
なんとソバスチャンがぶつかった相手は、ヤンキー軍団だった!