第四十九話:宿題Crisisその三
真綾はなぜ純の宿題ができないのか!!
真綾「私はこの問題を解けない。」
咲「えっ‥‥なんで?」
真綾はため息をついて言った。
真綾「これが純君のためになると思う?」
咲は『ハッ!』とした。
真綾「あなただって大学受験の苦しみを分かってるでしょ?高一の時にサボってたらあの子の将来はないわ。」
咲「‥‥そうよね、私が変な意地張ったばっかりに。‥‥」
真綾「よし、こうなったら今日私暇だし咲ん家行きましょ!」
咲「そうしよう‥‥ってぇぇぇぇ!」
二人はカフェを出て、家に向かった。
咲「よし着いた。」
真綾「わぁぁ、懐かしいわ!昔はよく遊んだものよねぇ。」
そして二人は家に入った。
咲「ただいまぁ。」
純「姉ちゃん、何しに行ってたん‥‥‥って真綾さん!?」
真綾「ちゃお!純君。元気してた?」
純「元気って‥‥姉貴、なんで真綾さん連れてきたの?」
咲「何って‥‥それは‥‥」
真綾「あなたに勉強を教えに来たのよ。」
純は呆然とした。
純は高校受験の際に真綾に密着家庭教師をしてもらい、とてもしごかれたことがあった。
咲「まぁ色々あってこうなっちゃったの。まぁ‥‥真綾さんのスパルタは半端ないけど‥‥諦めて自分の力で宿題しなさい。」
純「そんなぁ‥‥」
真綾「はい純君。ごちゃごちゃ言わずにとっとと宿題始めるよ!」
純「ひぇぇ!真綾さんの必殺スパルタが始まった。」
咲「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。」
咲は純が生きて帰ってくることを祈った。