第四十七話:宿題Crisisその一
明との別れ・・・もつかの間、新たな敵が純を襲う!!
━━伊藤明の鹿児島への出発日
緑山高校陸上部は学校で部活をしていた。
田中先生「本当に見送りに行かなくていいのか?」
純「はい、いいです。それに明だって『見送ってる暇があったらいっぱい練習しろ』って言うだろうし‥‥」
田中「そうか‥‥」
【フォッフォ、言うようになったのぉ。】
純「それに‥‥」
【女の亜紀が会わないって言ってるのに男の俺が会うことは出来ないよ。】
こうしてこの件は嵐のように過ぎ去り、夏休みも残り僅かとなった。
第四十七話:宿題Crisisその一
純「あぁぁぁ!夏休みの宿題終んねぇ!」
咲「あんたサボってるからよ。」
純「そうそう‥‥って姉ちゃん人の部屋勝手に入ってくんなよ!」
咲「あをたのうめき声が聞こえたから心配して来てやったのよ。」
純「そうかぁ、ってか姉ちゃん宿題手伝ってよ!」
咲「はっ?嫌よ!めんどくさいし。」
純「あっ、もしかして高一レベルの問題が大学生にもなってとけないんじゃ‥‥」
咲は図星だった。しかし‥‥
咲「バ‥‥バカ言ってんじゃないわよ。こんなの簡単よ!」
純「じゃぁやってよ。」
咲「ま‥‥任せなさい!」
咲は純の宿題を取り上げ、咲の部屋へ持っていった。
咲「とは言ってみたものの‥‥」
咲の机の上には数学と英語の宿題があった。
咲「とりあえず解いてみるか‥‥」
咲と宿題との戦いが火蓋をきって落とされた。