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ゼロ  作者: ハッシー
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第三話:帰り道

学校からの帰り道、純達は倒れている人を発見する。そしてその後由香と出会う。

純、明、内田、遠藤の四人は学校からの帰り道、道路の脇で倒れている人を見付けた。


正義感の強い内田がまずその人へ駆け寄り三人も後に続いた。


「大丈夫ですか。何があったんですか。」と興奮気味に内田。


「おい、この人血吐いてるぞ!」と、遠藤も言う。


「ぼ‥‥ぼぼ僕も救急車を‥‥」純は焦りながら言う。


だがこの状況を打破したのは明だった。

「お‥‥尾崎先輩?」


死んだように倒れていた人はいきなり起き上がりこう言った

「よう明、元気だったか」と。


その後明と尾崎は大事な話があると言いどこかへ消えていった。


その後三人も別れ、純は帰路についた。



━━葵宅


「あっ、純お帰り。」と、姉貴の咲が言った。


「あれ?親父とお袋は?」と純。


「なんか二人で旅行行っちゃったみたい‥‥」と、渋々話す咲。


「は?あり得ないだろ‥‥」そういうと純は咲が作った肉じゃがに手をつけた。


「まぁたまには私の美味しい手料理もいいでしょ?」と、咲。


「姉貴の料理クソまじぃよ」と冗談を交わしつつ飯を食い終えた。


そして純は明日から授業ということを思いつつ眠りについた‥‥



━━翌日


朝のHRが始まっても明は来なかった。


風邪かなと誰もが思っていた。


だが暫くすると明は登校してきた。


「明初めての授業サボるなよ!」とふざけ半分に皆は笑ながら言った。


明は

「ホントはズル休みしたかったんだけど親に怒られたからな。」と、みんなに言った。


しかし純は明の顔を見て何となく嘘をついている気がすると思ったが、考えすぎかと悟った。



━━昼休み


「そういや昨日のガタイのいい人誰なの?」と、遠藤が切り出した。


明は少し戸惑いながらも

「中学の時の先輩だよ!」と言い放った。


「へぇしかしなんで死んだフリしてたんかねぇ」と純は言った。


「なんかあの人は俺を驚かしたかったからあんなことしたらしいよ」と、明は言った。


さらに明は続けてこう言う

「俺、料理部に入ろうと思うんだ‥‥もちろん今日は仮入するし。」


この瞬間皆の視線は明へと注がれた。


「お‥‥お前マジかよ‥‥で‥‥でも部活に入ることは良いことだ」と、内田は笑いを堪えて言う。と純は言った。


それに対して純は

「頑張れよ」とだけ言った。


━━授業中


純は田中先生の授業での抜き打ちテストに苦しんだ。


意味分かんねぇと思いつつも解答欄はびっしり。


そしてテストが終わった時に消しゴムを落とした。


その消しゴムはある生徒の足元に激突!


やべっ、と思いながら視線を足から顔へ移したときそこにいたのはあの顔立ちのよい隣の席に座っている女子の加藤由香だった‥‥


純の人生が由香との出会いによって大きく変わることをこの時は誰も知らなかった‥‥

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