第三十七話:合宿その十四
遂に始まる最後の練習、みんなを待ち受ける最後の試練をみんなは乗り越えられるのか?
Aグループは一斉にスタートした。
純「頑張れ明ぁ〜!」
みんなピョンピョン跳んでいる。
━━五分後
Bグループも一斉にスタート。
純「由香頑張れぇ〜〜!」
由香もピョンピョン跳んでいる。
そして純の番‥‥
スタート!
純はピョンピョン跳んでいる‥‥この組では一位になるぜ!と思っていると‥‥
純を抜き去る一人の少年がいた。
一年生‥‥名取浩介。
純「名取君‥‥いつのまにあんなに力を付けたんだ‥‥」
名取「あのさ、葵君、僕君には負けないから。」
いきなりの宣戦布告。
名取はそういうと純より先に上へと登っていった。
純「アンニャロー。」
純もスピードをあげ、二人はBグループの下位者をスルリと抜いていった。
二人の攻防はなおも続く。
名取「なかなかやるな‥‥」
純「名取君こそ!」
名取「‥‥浩介でいいよ。」
純「へ?」
名取「へ?じゃなくて‥‥名前だよ‥‥」
純「あぁそういうことか!じゃぁ俺も純でいいよ!」
いつしか二人には友情が芽生えていた。
━━頂上
明「はぁはぁ、なかなかやるな‥‥ソバスチャン先輩!」
ソバスチャン「いやぁ、階段登りなら誰にも負けませんよ。」
明はソバスチャンに僅差で負けていた。
明「さぁてと、Bグループはだれが一位かな?」
ソバスチャン「あそこは兄貴と鈴木がいるからなぁ‥‥どっちが勝つか‥‥」
暫くゴール地点を見ていると‥‥
明「あれは!」
ソバスチャン「間違いない。」
明・ソバスチャン「部長だ!」
一位は我らが部長の鈴木だった。
そして二位がセバスチャン。
しかし予想外だったのが、三位は女子の由香だった。
明「残るはCグループか‥‥純、お前が当然一位なんだろうな。」
鈴木「ぃや、あのグループには名取という、中学時代400mで都の決勝に残ったやつがいる。純とはかなりの接戦になるかもな‥‥」
やがてCグループの先頭が見えてきた。
セバスチャン「アレハ!」
鈴木「なんちゅうやつらじゃ。」
明「まさか‥‥」
みんなが見た光景は、二人がほぼ同時にゴール手前まで来ていた。
純「うぉりゃゃゃ!」
浩介「どりゃゃゃゃ!」
果たしてどちらが勝つのか!