第三十一話:合宿その八
ついに合宿も折り返し地点に突入。三日目の練習は‥‥本編を見てのお楽しみ♪♪
ついに合宿は三日目の朝。
あいにくの曇りだったが、陸上部の部員達のテンションはそれ以上に曇りがちだった。
純
「はぁ〜、足のあちこちが筋肉痛だ‥‥」
明
「朝練ダリィ‥‥」
純
「‥‥やべ!もうこんな時間!早く朝練行かないと。」
こうして二人は嫌々朝練をしてなんとかダルい体を起こした。
朝飯も食べ終わり、いよいよ午前練習だ!
純
「今日の練習なんだろう‥‥」
明
「さぁ、ただ長い距離は懲り懲りだぜ。」
そしてメニュー発表。
鈴木
「え〜、今日の午前練習は、スタート練習をしようと思う。」
この瞬間、純の顔がほころんだ。
純
「よし、スタートなら俺得意だし、あまり肺にこないかららくだ!」
明
「‥‥しかし、午後は辛いだろうな‥‥」
純
「まぁとりあえず目先のことだけ考えようぜ。」
明
「そうだな。」
そして練習は始まった。
アップをして、流しをし終わると、いよいよスタートだ。
純は直ぐ様スタート位置についた。
スタブロを足にかけて感触を確かめる。
純
「くぅ〜、スタート久しぶりだぜ。」
そして純は色々な思いを胸にスタートをした。
しかし純が走り終わると‥‥
純
「‥‥あり?スタートがうまく‥‥いかない?」
そう、純はいつものような素晴らしいスタートが出来なかったのだ。
純
「どうしてだ?歩幅はあってたし、タイミングも‥‥」
セバスチャン
「ユーハアシツカレテルネー、ダカライツモヨリスタートダメネ。」
純
「俺の足に限界がきてるってことか‥‥セバスチャン先輩、そのことについてもっと詳しくお願いします!」
セバスチャン
「分かったね。」
純はセバスチャンからいろいろなことを聞いた。
純
「そうか、分かりました!ありがとうございます!」
そういってセバスチャンに会釈した。
純
「よぅし、今度こそ!」
純はスタブロに足をかけて、何度もスタートをイメージした。
そして純はスタート!
純は懸命に腕を降った、そう、純に足りなかったものは腕ふりだったのだ。
純は今まで体だけでスタートをしていたため、体力をすぐに使いきり、後半は伸び悩んでいた。
しかし、今は違う。
純はセバスチャンに感謝したのだった。
こうして午前練習は終わった。
昼は競技場で弁当を食べた。
しかしその後ろに忍び寄る影が‥‥