第二十九話:合宿その六
地獄の練習メニューにタジタジの純、明、由香、亜紀。果たして!
明
「遂に真打ち登場だな。」
純
「あぁそうだな。」
亜紀
「こんなのちょちょいのちょいよ!」
由香
「なんか恐いわ。」
鈴木
「よぉし、今から最後のメニューをするぞ、気合い入れてけ!」
部員達
「オッス!」
そしてみんなは最大の敵へと向かっていった。
━━数分後
純
「はぁはぁ、くそっ、まだ一セット目だというのに、なんだこのダメージは!」
明
「つ‥強すぎる!」
亜紀
「私も少しばかりダメージが蓄積されたわ。」
由香
「‥‥」
━━数分後
純
「‥‥あと一セットか‥‥気持ちで負けたやつが消えるな‥‥」
明
「‥‥俺は負けん!」
明が吠えた。
亜紀
「私にこれだけのダメージを与えるなんて‥‥誉めてつかわすぞ!」
亜紀は支離滅裂だ!
由香
「‥‥あと‥‥一つ‥‥」
━━数分後
純
「‥‥」
明
「‥‥」
亜紀
「‥‥」
由香
「‥‥終わった」
鈴木
「よぉし、今日はここまで、よく頑張ったな!」
田中
「フォッフォッフォ!」
田中先生が笑った。
━━宿舎
明は電話をしていた。そう、入院中で白血病の妹からだ!
桃
「お兄ちゃん、ちゃんとご飯食べてる?」
明
「食べてるよ、お前は今日の検査どうだった?」
桃
「どうもなかったよ。」
明
「そうか‥‥あと2日だけ待ってろよ。」
桃
「うん、お兄ちゃんも無理はしちゃだめだよ!」
明
「あぁ、じゃぁな。」
明は電話を切ると、みんなのいる食堂へ向かった。
純
「妹の調子どうだって?」
明
「あぁ、元気だ。」
純
「そうか‥‥早く良くなるといいな。」
純は笑ながら言った。
それにつられて明も笑った。
そして晩御飯はステーキだ。
亜紀
「私の大好物じゃなぁ〜い!」
亜紀はテーブルに身を乗り出し叫んだ。
由香
「もぉ、亜紀行儀悪いよ。」
亜紀
「だって肉よ!に・く!」
亜紀は肉好きだった。
由香が席に座ると、その隣には純がいた。
純
「よっ!由香‥‥と亜紀!」
その時由香に衝撃が走った。