第十七話:再来
スタートが上手いと言われた。そして、あの人が帰ってきた!!!
スタートの練習が終わり、次は中間走の練習、まぁいってみれば加速の練習をした。
純は走ったが隣で一緒に走っている明にヒュルリと交わされた。
純
「ぃやぁ、明早いなぁ」
息をあらげながら言った。
明
「純だって練習すればこれぐらい行くと思うよ。」
純
「そ、そうかな‥‥なんか照れる。」
明
「ぃや、誉めてないから。」
そして純は数本走って、久住部長などにも色々教わり今日は終わった。
帰りは由香と一緒に帰った。
由香
「なんか純ってかなりスタート早くない?」
純
「そ、そうかな、なんかスタートの瞬間だけなら誰にも負ける気がしないんだよね」
由香
「スタート得意とかいいなぁ‥‥私はスタートは全然ダメなんだぁ‥‥今度純に教えてもらおうかなぁ♪♪」
純
「でも俺人に教えるのは苦手で‥‥」
純がそれを言い終わる前に
由香
「じゃぁ来週の日曜日によろしくね」
そう言って由香は一方的に提携を交わした。
純はまぁいいかと思い、承諾した。
そのあと二人は個々の帰路に着いた。
純は家に入るとソコには両親が旅行から帰ってきていた。
父
「純おかえり。」
母
「純、今さっき帰ってきたわ」
純
「おかえり‥‥」
てか旅行で一ヶ月以上も家空けるなとか思った純と咲であった。
咲
「てか私一回入院して大変な事になったしぃ」
父
「それは本当か!父さんは聞いてないぞ!」
母
「私は知っていたわ‥‥純から聞いていたし、それにたいしたこと無いって聞いたから、思いきって旅行していたゎ。」
父
「そうか‥‥まぁ今が元気なら何よりだ。そんなことより純、新しい学校はどうだ?」
純
「うん、楽しくやってるよ。」
父
「そうか、部活はどうなんだ?また卓球部か?」
純
「違うよ、僕陸上部入ったよ。」
すると父の表情が変わった。
父
「何?陸上部だと?」
父の険悪なオーラが純を包み込む。
純
「どうしたの?」
恐る恐る聞いてみると‥‥
父
「陸上部かぁ、俺も昔は陸上部だったんだ。」
嬉しそうに言った。
純はわけが分からずに目をパチクリさせた。
純
「父さんは昔は卓球部だったんじゃ‥‥」
父
「ん?あんなの嘘に決まってんじゃん。」
騙されたぁと純は思った。
父
「まぁお前も昔の俺みたいにインハイ行ってくれよ」
純
「それはちょっと無理があるかと‥‥って父さんインハイ行ったの?」
父
「そうだぞ、まぁ優勝はできなかったがな。だから父さんの変わりにインハイで優勝してほしい。」
純は優勝は無理だろぉとか思ってしまった。まぁ実際に不可能な話である。
父
「まぁ何はともあれ頑張れ。」
純は自分の部屋に戻り、色々考えた。そして知らぬ間に寝ていた。