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其の参(改)

平成24年6月3日現在改稿作業中。

近日中に内容が変わります。

「よろしくお願いいたします。ご主人様」


エイナはそう言って頭を下げた。

よし、たっぷり可愛がってやるからな、フフフッ。


「うん、よろしく」

「あの、ご主人様のお名前はなんとおっしゃるんですか?」

「うん?あー、そういえばまだ名乗ってなかったな」


名前……、やっぱり日本の名前だと分かりにくいかな?

どうするかな。名前の一部をとって使うか。


「俺の名前はシンだ」

「シン様ですね。わかりました。これからはシン様とお呼びしてよろしいですか?」

「うん、それで頼むよ」


「さて、とりあえずはここを出ようか」

「はい、シン様」


檻を開ける必要がある。当然ながら鍵がかかっている。


「エイナ、鍵がどこにあるか分かるか?」

「はい、奴隷商人が持っているはずです」

「じゃあ、その奴隷商人はどこにいるんだ?どんな格好をしている?」

「たしかこの家の奥にいたと思います。赤い服装でした」

「そうか、ちょっと待ってろよ」

「はい」


奥の部屋に入る。

そこには、槍で胸を一突きにされたのか、赤い服の男が血だまりに沈んでいた。

こいつが奴隷商人か。

周囲には持ち物と思しき、荷物や荷箱が置かれている。

さすがに商人というだけあるな。

この荷物は全部いただいていこう。

さて、鍵は……。


よし、あったぞ。

おそらくこれだろう。


「エイナ、あったぞ」

「ほんとですかっ!?よかったです!」


檻を開けてやる。

出てきたエイナは、俺の肩くらいの身長だ。

俺が180cmだから、150~155cmくらいかな?

小柄ながらスタイルは抜群だ。出るとこは出ていて、引っ込むところは引っ込んでいる。

たまらんね。


「エイナ、お前は一生俺のモノだ」

「え?あ、は……、はい。よろしくお願いします」

「うん、大事にしてやるからな」

「はい、うれしいですっ!」


納得するのが早すぎないか?

こんなもんか?

ちょっと天然か?

まあ……、いいか。


「よし、エイナ、これから荷物を集める」

「荷物……ですか?」

「そうだ。俺は金も服も何も持ってない。エイナもそうだろ?だから、この村からありったけ頂こうと思う」

「でも、アクナルド王国には憲兵がいます。憲兵に見つかった場合どうなるか……」

「憲兵がいるのか……」


憲兵か……。山賊の奴らは大したことなかったが、憲兵となるとどうかな?

訓練されてるだろうし、山賊よりは強そうだ。

それでも俺のスピードにはついてこれないような気がするが、問題は魔法だな。

山賊の奴らは数人しか魔法を使ってこなかったが、憲兵はみんな使えるかもしれない。

もしそうだとすると、魔法について全く詳しくない俺はかなり不利になりそうだ。

……、ここは安全策でいくか。


「エイナ、もし憲兵に問いただされても『俺たちは関係ない。山賊が仲間割れでもしたんだろう』と思われるようにすれば大丈夫だと思わないか?」

「えっと、そうですね。たぶんそれなら大丈夫だと思います。」

「よし、それなら、主に奴隷商人の荷物を貰っていこう。それで、商人のふりをして移動する」

「そうですね。分かりました」

「じゃあ、始めよう」

「はい」


エイナとともに奴隷商人の荷物を集める。

集めながら、中身を確認すると、女性向けの服やら貴金属やらが入っているものもあった。

エイナとセットで誰かに売りつける腹だったのか、それとも普通に商売用か。

まあどうでもいい。金にさえなれば。

他には金とか服とかだな。まあこんなもんか。

金と服さえあればまあなんとかなるだろ。


「シン様、馬と馬車はどうしましょう?」

「そうだな、いただいていこうか。エイナは馬に乗ったり、馬車を操ったりできる?」

「はい、一応やったことはあります」

「よし、それなら安心だ。エイナに馬車をお願いすることにしよう」

「はい、分かりました」


馬車があればより商人らしく見えるだろう。

とりあえずの仮の姿だが。

そうだ、武器もほしいところだな。

この大きな家を守っていた風の奴ら、あれは多分傭兵か何かだろう。

あいつらの剣はなかなかよさそうだったな。

鎧やら何やら着てるやつもいたし、武器、防具なんかもいただいていこう。


「エイナ、外の傭兵みたいなやつらからも武器なんかをいただいていくことにする」

「はい。シン様は武器をお持ちでないんですか?」

「うん。今は特に持ってないが、刀なんかがあればいいなあとは思う」

「カタナ……ですか?それはどういう武器ですか?」

「え?刀を知らないの?」

エイナがコクンと頷く。

「そうか、刀ってないのか。まあいいか。剣でも」

「?」

「まあいいよ。とにかく武器とか鎧とかで良いものがあればいただく。」

「はい」

「そうだ、エイナは戦いとかはできないのか?その……、精霊魔法とかで」

「えっと、相手に攻撃するとかはあまりできませんが、防御の精霊魔法はそれなりにできると思います」

「そうか!それはかなりありがたいぞ!」

「ほんとですかっ?お役に立てそうでうれしいです!」


防御魔法が使えるなら、うまく連携すれば大人数相手でもなんとかなりそうだ。

よかった。どんな状況でもなんとか生きていく見通しが立ちそうだ。

今更だがこの命を懸けて生きているってかんじがしてきた。

よし、やるぞぉ!この世界で俺の思うがままに生きてやる。

可愛い奴隷や美人の奴隷なんかも手に入れてやる。


と、決意を新たにしていると、

「シン様、この剣はどうでしょう?」

「うん?おお、なんか業物っぽいな……。どいつが持ってたんだ?」

「あの、この傭兵の人たちのリーダーらしい人が……」

「ああ、こいつか」


たしか、あの魔法を使ってたやつだ。

こいつがリーダーだったのか。

それにしてもなかなか良い剣だ。おそらくだが。

わずかに細身だが刃は鋭く光っているし、鍔なんかの作りもしっかりしてるかんじだ。

装飾は華美でない程度に宝石が柄尻に埋め込まれているだけだ。

鞘は黒く、なんとなく刀の鞘を思い浮かべるものだ。


「うん、これは良さそうだな。これからは俺が使わせてもらうかな」

「はい、シン様ならきっと上手に使われるでしょうね」

「他には何かなかったか?」

「はい、他には短剣もありました。これです」

「お、これも作りが良さそうだな。……、これはエイナが持っておくか?」

「え?よろしいんですか?」

「別に奴隷が剣を持ってちゃいけないって訳でもないんだろ?」

「はい、そういうことではないんですけど、奴隷に高価な物を与えるというのはあまりないと思います」

「そういうものか。でも、まあ、いいよ。俺としてはエイナを大事にしたいし、もしものときはその短剣で自分の身を守ってほしいんだ」

「……うれしいです。私のことを考えてくくださって」


エイナはなんだか赤くなってうつむいてしまっている。

うーむ。おそらくいい傾向だろう。よしよし。

ところで、この傭兵たちの鎧はいただきたくねーな。

ボロボロだし、血で汚れてるし。


「もう荷物はこんなもんかな?あとは食料を集めて出発だな」

「そうですね。食べ物を集めますね」

「うん」


こうして、荷物、武器、食料、その他細々としたものを集め出発することとなった。

上手く書こうとして筆が進みませんでした。

が、どうせ書き始めたばかりの自分が上手く書けるわけがないと開き直って、とにかくがむしゃらに書くことにしました。

とか言いながら、未だにプロットなし、推敲ほとんどなしなんですけども。

まだまだ未熟ですが、きちんと書き続けていきますのでよろしくお願いします。


平成24年1月8日一部修正。

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