私を見捨てないで
気持ちが高ぶったので、発散です
きっと、私は見捨てられたのだろう。路上に転がる私は、曇天の夜空を眺めつつ、柱に寄りかかる。
お酒で、頭が痛い。路地に、ウェディングドレスを路上に被せたかのように、綺麗な光の中に、よく見ると虫が集っている。揺れる世界に、身を任せて、おぼつかない浮遊感に身を任せて歩く。飲み過ぎた。やけに、お酒が不味く感じたはずなのに、その不味さが私の舌には心地よくて、飲む。飲む。飲む。
「おねぇさんどうしたの?なにか辛いことでもあったの?」
ぼやぼやしている目には。。。やけに、色気のあるシャツで身を包んだ男性が私にゲスイ笑みを称えながら微笑んでいた。おぇ…気持ち悪い。胃が震えあがっている。黒髪のチジれた髪の男だった。そのくせ、髭が濃い。そのはずなのに、清潔感がある。こんな時にどうして、私なんかに構うんだろう。だって、こんなにみすぼらしい見た目の女だ。どうせ、ホイホイついて行きそうだなとか考えているんだろうか。でも、私は、そんな男なんかに騙されたりしない。ぐわんぐわんと揺れる中で、私は言う。
「私は、やっすい女なんかじゃないんだからね。ろぉせ、私のことを、なにか適当な遊びやすい相手としてしか見てなんかいないんだろうけろぉ、私はずっと頑張ってぇるんだかられぇ…」
呂律が回らない。手を振り上げる。熱い。血圧が、膨らましているんだろう、もうどうしようもなく、ぶつけたい。殴りたい。抑えられない。知らない。この目の前の男がなにを考えているのかなんて、分からないけど…いや、嘘分かっている。ずっと、分かっている。もういっそのこと分からないふりでもしてやろうかしら。
「おねぇさん。ちょっと酔っ払いすぎだよ。そんな状態だと、俺みたいな悪い男に好き勝手されちゃうんだからな…。」
足取りのハッキリとした彼は、近くに寄ると、私の肩に腕を回す。ヒェッとか変な声をつぶやいた気がする。おかしい。私は、こんなに男に対して、抵抗力が低かったか。そんなことはなかったはずなのだ。でも、隣に寄りそわれると、確かに感じるのだ。あー、触れてるなって、そうして、でも、その時、理解のできない行動にでる。唐突に私の体を押してきたのだ。
「い…たっ…」
「ごめん。ごめん。悪かったね。想像よりも重くて…」
「なにをしてくるんですらぁ…そんなに無理なんらったら、そもそ…」
「悪かったって言ってるだろ。たくっ」
グワングワンッと頭揺れている性で意識が朦朧としている。上を向くと、いつの間にか歩いていたのか。電灯が私を照らしつけていた。パチリパチリと、まぶたを開いて閉じてを繰り返す。なんだ。そうすると、もやもやっと、男の体に霧が出てきて、次第に景色に溶け込んでいく。なんだ。夢かぁ。唐突に、ひどい夢を見た。しかし、男の姿は、まだはっきりと、残っている。生きているのかな。きっと、生きているのかもしれない。白い光が、私の目に向けられる。無造作に頬に触られて、30代後半くらいの青い色のなんらかの制服と、帽子を着た男が浮かびあがる。
「君聞いているのかね。意識はしっかりとしているのかな。」
け、警察っ⁉それの姿がはっきりすると、跳ね起きる。どうしたれすか。なにか。私悪いことしましたか。言葉に出てこない。これは、緊張して固まっているのかな。私どうしたんだろう。涙が唐突に零れてきた。なんで、なんで、私ばっかりこんな目に合わないといけないの。どうして、どうしてなの。
「君ぃ。ダメだよ。こんなところで、ネッコロがってちゃ。危険だよ?危ないことがわかってこんなことていたのかい。」
「…………」
「ダメだな。これは、全く最近の若い子はこれだから、少し、財布の中を確認させてもらうね。」
「………」
「○○さんっていうの君、近くに住んでいるんんだよね。まだ若いのに、こんな夜中に飲んでいるのが悪いんだよ。ほんとね。君みたいな子がいるから、私たちの仕事も増えるんだよ。少しは考えてほしいものだね。」
今はそんなころは気にせずに、このままうつろになっていたい。お酒のまずさは、美味しいものだ。飲めば飲むほど、気持ちが高まっていく。だから私は飲むのだ。悪酔いをしていることは分かっている。最近はずっと疲れる。どう頑張っても上手くいく気がしないのだ。ずっと、このまま働き続けているような感じがして、気分が悪い。あー、気分が悪い。なぜ、こんなに、上手くいかないのかな。だって、ずっと私は頑張っているじゃん。
「う、るさいの。私は飲んでかないと、生きていけなぁいのォ。」
「はいはい。わかったから、大人しく家に帰ろうね。あまり、動かないと、親御さんに連絡するからね?」
「い、やだ。それだけは、いやなの。」
「じゃあ、帰ろうね。」
「うう…」
おぼつかない足を、めいっぱい動かそうとして上手くいかない。やっぱり、動かない。でも、気づけば家に帰っていたどうしてか。家の目の前にいた。そして、部屋の中にいた。部屋の中は汚い。ゴミが散乱している。でも、ゴミは頑張って出している。ただ掃除する気力がないだけなんだ。
うわぁぁぁぁああああ。
唐突に叫びたくなって、枕の中で叫んでいた。部屋の中で、叫ぶなんて滅多にしないのに、どうして今回に限って、叫んでいるのか。一体。私がなにをしたというのだ。そうだ。全部酔っぱらっている性なんだ。そう。酔っぱらっている性、頭をかいて、痛みを感じるくらいまでかくと、あとあと痛みを感じて辛くなる。腕を見る。でも、痛みも可愛いって言ってくれたなぁ。おかしいな。痛みも可愛いはずなのに、今はうざくてしょうがない。私に刻まれた跡は今でも残っている。鏡はバリバリに割れている。割れた鏡んに映る私は、少しだけ可愛く見える。私の顔は、可愛い?可愛いに決まっている。だって、こんなに頑張ったんだから。可愛くなるために頑張ったんだから。
ボロボロと涙が出てくる酔ってる時は、感じなかった痛みが、次第にじわじわと本来の熱を取り戻すように、思い出してくる。
あぁ、悲しみは、痛みと同じなんだな。悲しみもリアルは、あとからやってくる。痛みも後からやってくる。ねぇ、私って、なんなんだろうね。世界呪ってもいいかな?
無駄に高ぶっていたので、やけくそになって書いてました。スッキリした。




