~第4話~
フィクションです
朝、起きて外を見るとあいにくの雨だった。
コレじゃ中止かな?と思いつつ食事をしに、食堂ヘ行く。
先に、石巻が来ていた。見ると飯を三杯くらい食べている。
朝からよく食べられるよな。俺は絶対に無理だな。
「朝からよく食うなぁ。俺じゃあ絶対に無理だ。」
「おはようございます。そうですかねぇ?自分は普通ですけど。ところで、日本の米は凄いうまいっすよ!!」
「そうかぁ。あと、そんなに大声を出さなくていいぞ。笑われてるしな。」
「マジっすか!」
「その声がデカい!」
「朝から騒がしいと思ったら君たちか」
話に割って入ってきたのは、田村さんだった
「すいません」
「仲が良いのは良いことだよ。うちは、複座だから二人の息が合わないとね。ただ、静かにしなさい。迷惑でしょ。」
「すいません」
「ところで、南部はどうしたんですか?」
「昨日相当疲れたみたいで、ギリギリまで寝るみたいだよ。」
「雨ですけど、今日は中止ですかねぇ?」
「多分、中止になるかもね。ただ、機体は展示になるかも。それじゃあ、ブリーフィングで」
「田村さん、飯食べたんですか?」
「さっき食べたよ。」
天気予報をみる限りでは、ずっと雨のようだ。
結局、今日の飛行は全部なしになった。
機体を展示している間はずっと暇になる。さぁ、どうしたものか?
暇を持て余して、部屋でゴロゴロしていると、誰かが扉を叩いた。
誰だろうか、
石巻は、ノックはしないだろう。
南部は、今頃、寝ているだろう。
田村さんかな?
起きるの面倒だな。
寝てたいなぁ〜
でも、田村さんだったらなぁ
そのまま、悩んでいると帰ったようだ。
面倒くさいので、寝てしまおう。
明日の昼頃に離陸して、帰国の予定だから結構楽だな。
何事も無く、夕食まで昼寝をしてしまった。
夕食を食べに食堂に向かうと、田村さんに声をかけられた。
「どうかしたんですか?」
「少し話があるからあとで屋上にこい。雨はやんでるから、明日は快晴だよ。」
「了解です。」
悪いことを言われるようでは無いようだが…
色々と気になって、食事は上の空だった。
そんなだから、石巻にエビフライをとられてしまった。エビフライ食べたかったのに!!
石巻曰わく、残ってたから嫌いだと思ったらしい。
好きなものは最後に食べるものじゃないの?
先に食べたら、楽しみが減るじゃん!!と力説?してしまい。また笑われた。
あっ!昼寝してたら、昼飯食いそびれたー!
ショック!!
エビフライと昼飯の事で忘れかけていたが、呼ばれてるんだった!
取りあえず、話を切り上げて屋上に行った。
田村さん怒ってないかなぁ…
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